2015年10月15日16:57
ジェムアルトは、セキュアなモバイル取引の開発に取り組む大日本印刷(DNP)に対し、同社のモバイル決済ソリューションを提供すると発表した。
DNP は日本において、金融機関向けにNFC関連の技術・ソリューションを提供するサプライヤーとなる。DNPによるジェムアルトのソリューション導入で、同社の決済事業を手掛ける顧客は、既存のモバイル・ウォレットやセキュリティ・フレームワークを活用しつつ、円滑にトークン化技術に対応したモバイルNFCサービスを展開することが可能となる。ジェムアルトのソリューションは、エンドユーザーのスマートフォンにおけるリアルタイムでの加入登録やトークン発行からセキュアな決済認証まで、さまざまなエンドツーエンドのサービスを提供する技術であるそうだ。
日本のモバイル・ショッピング市場は、2015年末までに、EC(電子商取引)の60%がモバイル経由になると予想されている。また非接触型決済は、公共交通機関、レストラン、小売店などで広く活用されている。日本では現在、新型のスマートフォンが相次いで発売されていることから、NFCの世界基準を牽引する存在となっている。ジェムアルトのターンキー・ソリューションによって、DNPの顧客は、独自性と柔軟性を兼ね備えたソリューションを得ることとなり、あらゆるデバイスやネットワークを介して消費者にアクセスすることができるという。
なお、ジェムアルトとDNPは長年パートナーとしてさまざまなビジネスで協業している。