2015年10月16日18:23
ソフトバンク・ペイメント・サービス(SBPS)は、「UnionPay(銀聯・ぎんれん)」のメンバーシップライセンスを取得し、2016年1月にネット向け「銀聯カード」決済サービスの提供を開始すると発表した。また、実店舗向けにも2016年春から「銀聯カード」決済サービスを提供する予定だ。なお、決済代行事業会社が、実店舗とネット向けに「銀聯カード」での総合的な決済サービスを提供するのは、SBPSが業界で初となるという。
SBPSは、2004年10月に会社を設立後、オンライン向けに豊富な決済手段を提供する決済代行サービスを中心に展開してきた。2011年にVisa、MasterCardのメンバーシップライセンスを取得して決済代行サービスを始め「アクワイアラ」として加盟店審査を開始、さらに、2015年3月には独自のサービスとして「ソフトバンクカード」を発行開始した。SBPSは「アクワイアラ」としての実績をもとに「銀聯カード」でも加盟店審査を担い、申し込みから審査・提供まで行う。
なお、 「UnionPay(銀聯)」は2002 年3 月、中国の中央銀行である中国人民銀行が中心となり、政府主導で銀行間決済ネットワーク会社として設立された。中国で最も普及している決済ブランドで、2015年の第1四半期には、「銀聯カード」の累計発行枚数は50億枚超、取扱金額は約1兆9000億ドルの実績となり、取扱金額が世界NO.1のシェアになった。
今後、SBPSでは、実店舗とネット向けに総合的な「銀聯カード」決済サービスを提供することにより、高まる中国の訪日観光需要に対応し、インバウンドビジネスの支援に加え、ソフトバンクがO2Oビジネスで蓄積したノウハウを生かし、訪日外国人向けにさまざまなサービスを提供していくという。