京都市とVisaが訪日外国人の観光消費拡大等に向け地域活性化包括連携協定を締結

2015年12月2日8:33

京都オリジナルのアクセプタンスマーク掲示、伝統産業振興などに取り組む

京都市とビザ・ワールドワイド(Visa)は、2015年12月1日に、京都市役所において、「地域活性化包括連携協定」を締結した。同日には、記者会見も行われ、京都市長 門川大作氏と、ビザ・ワールドワイド 代表取締役 ジェームス・ディクソン氏が出席し、提携の経緯について説明した。

京都用のアクセプタンスマークを開発して配布

京都市とVisaは、今回の提携により相互連携を強化し、外国人観光客の受け入れ環境整備に取り組むとともに、外国人観光客により買い物や食事を楽しんでもらうことによって、京都市の地域の活性化に貢献することを目指す。

門川市長は、「この協定締結を機に、世界ナンバーワンのカードブランドであるVisaと、世界ナンバーワンの観光都市・京都が連携し、それぞれの強みを最大限に生かし、買い物、食事、さらには世界の方々が京都を訪れてよかったと実感していただくよう、全力を尽くしてまいります」と説明した。世界200以上の国と地域においてネットワークがあるVisaの協力を得ることにより、海外の人に京都の魅力を発信してもらえることも大きかったそうだ。

左から京都市長 門川大作氏と、ビザ・ワールドワイド 代表取締役 ジェームス・ディクソン氏。ディクソン氏は何度も京都を訪れているが、歴史を感じ、街のおもてなしの精神を感じるため、もっとも好きな観光都市であるという
左から京都市長 門川大作氏と、ビザ・ワールドワイド 代表取締役 ジェームス・ディクソン氏。ディクソン氏は何度も京都を訪れているが、歴史を感じ、街のおもてなしの精神を感じるため、もっとも好きな観光都市であるという

京都市の外国人宿泊者数は、平成26年度に過去最高の約183万人(前年比約62%増)を記録した。また、米国旅行雑誌のワールドベストシティランキングにおいて2年連続世界1位にランクインされている。さらに、京都市は外国人の受け入れ環境整備に力を入れており、公益財団法人京都文化交流コンベンションビューローでは、免税店増加に向けた取り組みを行っている。その結果、市内の免税店は2015年4月1日時点で前年比約4倍となる、715件となった。訪日外国人対応についても11カ国語対応のコールセンターを用意している。

今回の協定の取り組みとして、Visaでは、カードが利用できる店舗であることを、店舗の入り口で明示するため京都用のアクセプタンスマークの開発、配布に取り組む。Visaでは、京都の施設を対象にアンケートを実施したが、その結果を反映した京都オリジナルのアクセプタンスマークとなるそうだ。

京都オリジナルのアクセプタンスマーク
京都オリジナルのアクセプタンスマーク

Visaが京都市内の飲食店、297店舗に実施した調査によると、店頭にアクセプタンスマークを貼っている割合は15店舗となり、5%しかなかった。また、カードが使える店舗173店舗でみても、9%しか掲示がなかったそうだ。これにより、外国人観光客が京都で買い物をしづらい要因の1つとなっていた。また、「調査の結果、もしアクセプタンスマークが掲示されていれば、安心してお店には入れると回答した方が8割もいらっしゃいました」とジェームス・ディクソン氏は話す。

「京都レストランウィンタースペシャル」の海外への告知を実施

Visaでは、外国人観光客向けの消費喚起キャンペーンとして、KYOTO x Visa Campaignも展開。京都市内免税店と、京都レストランウィンタースペシャルに参加する店舗を中心に、3,000円以上購入した人を対象に、Web抽選カードを配布。対象者がキャンペーンサイトで応募し、後日当選者に京都の伝統産業品(1万円相当)を抽選で100名に配送する。

「京都には74の伝統産業品がございます。まだまだ世界中の方に伝統産業をお伝えできていないと感じます。そのため第一弾の取り組みとして、キャンペーンの商品として抽選で100名の方に伝統産業品を提供します。さらに、第二弾、第三弾として、京都の伝統産業の振興につながる企画を進めていきたいと考えています」(門川市長)

外国人観光客向けの消費喚起キャンペーンとして、 KYOTO x Visa Campaignを展開
外国人観光客向けの消費喚起キャンペーンとして、KYOTO x Visa Campaignを展開

さらに、2016年2月1日~29日まで、「京都レストランウィンタースペシャル」の海外への告知を実施。7年目の取り組みとなるが、今回からは、英語版のパンフレットも用意して、訪日外国人にも案内を行う。また、Visaは5言語(英語、簡 体字、繁体字、韓国・朝鮮語、タイ語)対応のWebサイトや、海外オフィスを通じて海外プロモーションに協力する。

Visaでは長期的な取り組みを実施

Visaが世界の26都市で実施した「Visa Global Travel Intentions Study 2015」によると、日本の東京では「ショッピング」や「支払い&日本円入手」の評価が非常に低かったそうだ。実際に、日本に訪れて3人に1人以上が、「日本に来てもっとカードが使えれば、アクセプタンスが広ければお金を使うのに」と回答しているという。また、Visaのデータをみると、「前年と比べて京都を訪れる人の決済の伸びを見ると、他の地域に比べて18%の成長があります。その意味で、外国人観光客を加速度的に京都に招く意味での京都市様との協定にVisaを選んでいただいたのは光栄です」とジェームス・ディクソン氏は語った。Visaでは、京都市において、短期ではなく、長期的な取り組みを行っていきたいとした。

なお、記者会見当日は、Visaが「Visaインバウンド消費拡大に向けた取り組み」と題した説明会を実施。トリップアドバイザー シニアマーケティングマネージャー 三橋竜二氏、ビザ・ワールドワイド・ジャパンクロスボーダーマーケティング&ビジネス 龍武史氏が講演した。

トリップアドバイザー株式会社 シニアマーケティングマネージャー 三橋竜二氏
トリップアドバイザー株式会社 シニアマーケティングマネージャー 三橋竜二氏
ビザ・ワールドワイド・ジャパンクロスボーダーマーケティング&ビジネス 龍武史氏
ビザ・ワールドワイド・ジャパンクロスボーダーマーケティング&ビジネス 龍武史氏

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