2010年9月10日9:00
海外送金市場を見くびってはならない。世銀によると、開発国ではその出稼者から海外送金総額の3分の2を受取っているという。
この魅力的な市場をめぐり、あるものは技術力で、またあるものはM&Aという手段で、覇権争いを演じている。
米送金サービスのジグ(Sigue)はラテンアメリカへの送金が強いが、このほどコインスターの送金ビジネスを約40億円($41.5m)で買収した。
コインスターは世界23,000カ所へ送金できるサービスを提供していた。ジグはこれによって、世界130カ国に送金拠点をもつことになった。
ロシアの送金市場で30%のシェアをもつユニストリーム(Unistream)は、米国に次いで大きい中南米での展開を模索している。ウェスタンユニオンやマネーグラムはアジアへの拡大を目論んでいる。
資金決済法で送金サービスが事業会社にも認められた。日本企業は世界に向かってどんなサービスを提供できるのだろうか。海外サービス提供者への依存では、新しい送金サービスを確立することはできない。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。