2016年6月7日16:47
NTTドコモは、コインパーキングの初期投資を削減できる「docomoスマートパーキングシステム」を開発したと発表した。同システムとプレステージ・インターナショナル(PI)およびプレミアモバイルソリューション(PMS)が運営する保守・運用サービスと組み合わせて、コインパークおよびシェアリングサービスの一部駐車場にて2016年6月13日から実証実験を開始する。
「docomoスマートパーキングシステム」は、車の入出庫を感知する機能を搭載したIoT機器「スマートパーキングセンサー」、通信モジュールを搭載したゲートウェイ、およびクラウド上の駐車場管理サーバーから構成されるシステムとなる。
同システムにより、駐車場運営事業者は、これまで採算が合わない小規模な土地でも、工事期間が短く、安価にコインパーキングの開設及び運用が可能となり、空き地の一時的な駐車場への利活用が進むことで、都心や住宅街での慢性的な駐車場不足解消にもつながるという。
また、ドライバーは、専用アプリから事前に空車状況を確認した上で駐車予約が可能となり、現地で駐車場を探す手間が省けるそうだ。さらに、専用アプリを通じて利用時間に応じた料金の自動決済が可能となるため、支払い時の現金の用意も不要だ。
今回の実証実験において、ドコモは同システムを提供し、PIおよびPMSは、駐車場運営事業者に対し、ドライバーからの問い合わせ対応や、不正駐車の監視や駆けつけサービスなどの保守・運用サポートを行う。また、既存の駐車場運営事業者であるコインパークおよびシェアリングサービスが運営する一部の駐車場において、センサーおよびシステムの実用性や信頼性を検証する。
さらに2016年10月より、シェアリングサービスの駐車場予約サービス「トメレタ」のサイトおよびアプリから予約をすることで、ドライバー向けに同システムを試験的に提供する予定だ。