2016年9月7日8:41
ワコムは、2016年9月6日、クレジットカード決済時のサインや、免税店で外国人観光客が記入する「購入者誓約書」の表示から署名まで、画面上で行えるサインタブレット新製品「STU-540」を発売すると発表した。
STU-540は、サインタブレットとしては大型の5型カラー液晶画面に、購入者誓約書などの書類を表示しながら説明し、サインまで行うことができる。書類を紙で用意する必要がないので、さまざまな言語の誓約書を迅速に呼び出せ、保管(7年間)の負担や紛失のリスクなども軽減させる。画面には、電子サインのスペースとソフトキーのどちらも表示でき、サインと銀聯カードなどの暗証番号の両方に対応する。また、決済や説明に使用しない間は、商品プロモーションなどのスライドショーを流すこともでき、常に利用できるのが特徴だ。
STU-540はまた、仮想化デスクトップ環境に対応しており、「シンクライアント端末」にUSB接続し電子サインをすることができる。
代表的な仮想化環境の1つであるCitrixにおいて、XenApp Version 6.5の場合は、同機のVCP (Virtual Com Port)モードによって、128K/秒の「ボーレート」で接続可能だ。なお、CitrixのVersion 7.6.3以降の仮想化環境下では、USB標準接続に切り替えることで、3M/秒の高速ボーレートで使用できる。またオプションで販売しているシリアルキットを使用することで、シリアルポートへも接続可能だ。