2016年9月26日9:00
MasterCardによると、米国で2016年10月にEMV(ICカード)対応が義務づけられて以降、カード不正が大幅に減っていることがわかった。
偽造不正コストを2015年4月と2016年4月で比較すると、54%も減少している。いっぽう、EMVを導入していない大手マーチャントでは前年対比77%で偽造が増えているのだ。EMVの効果は明らかである。
2016年7月時点で、米国消費者のEMVカード保有者は88%。2016年10月1日から105%も増えた。MasterCardネットワークでEMV対応端末を設置している拠点数は200万件、468%の増加である。
しかし、200万件というのは全米マーチャントの33%でしかない。まだ不正を減らせる余地は十分あるということだ。