2016年10月3日9:00
VisaやMasterCardとの訴訟や排除を繰り返すウォルマート。その真意は手数料の削減にある。MD(加盟店手数料)やネットワーク利用料が高いというのだ。
この動きに同調しているのが米銀のチェイス。独自のモバイル決済サービスChase Payで、国際ブランドが築いてきた手数料の大胆な破壊に取り組んでいる。料率制から固定料金制へ変えた。
そのチェイスがウォルマートと提携し、チェイスネット(ChaseNet)で決済を処理することになった。ChaseNetはクローズドループのネットワーク。つまり、ウォルマートでの国際ブランド決済も独自決済として取り扱う。
全米のウォルマートとサムズクラブ店舗5,000店とEコマースでの決済はすべてChaseNetを通じて決済処理される。ウォルマートのコスト削減効果は大きい。