2017年1月5日16:52
リンク・プロセシングは、国際カードブランド「UnionPay(銀聯)」のグローバル展開を手掛ける銀聯国際と協業し、同社の提供する決済ソリューション「Anywhere」を活用した、訪日観光客優待クーポンサービス「優計画」を2016年1月5日から日本で提供を開始すると発表した。なお、日本における優計画専用電子クーポンのゲートウェイも同社が提供する。
優計画は銀聯カードの利用者が、日本をはじめとするさまざまな国でお得に買い物ができるクーポンサービスとなる。優計画を導入する加盟店は、銀聯の提携する中国国内の銀行「招商銀行」や、OTA(オンライン旅行代理店)「CTRIP(シートリップ)」、航空会社「東方航空」などのさまざまな告知チャネルを通じて、渡航前に訪日観光客へ告知をすることができる。
なお、同サービスの利用料は、優計画のクーポンが利用された売上に対する料率となっている。利用者は告知チャネルを通じて電子版クーポンを取得し、加盟店で電子版クーポンの提示と銀聯カードでの決済で、その場で優待される。
同サービスは2016年7月より香港やマカオ、シンガポールやマレーシア、タイですでにリリースされている。特に香港では、開始1カ月でクーポンダウンロード数が20万ダウンロードを突破し、また利用回数も2万6,000回と多数の利用実績があったという。銀聯カードのメインユーザーである中国人が年間500万人以上訪れる日本でも多くの利用が期待されている。
リンク・プロセシングは、クレジットカード決済に加え銀聯カードやPay-easy(口座振替受付)等、さまざまな決済手段に対応するマルチ決済サービスを強みとしている。同協業では、QRコードの読み込みに初めて対応し、日本における銀聯カードの利用促進につなげるとともに、加盟店での訪日観光客の消費拡大を見込んでいる。