2017年5月16日11:59
農林中央金庫、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、および三菱UFJニコス(MUN)は、2017年5月15日、2005年11月締結のリテール分野における戦略的業務・資本提携について、さらなる業務提携の強化・拡充を行うことについて合意したと発表した。
2005年11月にJAバンクが有する顧客基盤および拠点網と、MUFGグループが有する技術・商品力を一層活用していくことを目的として、農林中金とMUFGグループは、リテール分野における戦略的業務・資本提携を行ったが、さらなる業務提携の強化・拡充を行うそうだ。
業務提携の強化・拡充として、まずMUFGは、経営環境の変化に機動的かつ柔軟に対応し、より迅速にグループシナジーを追求出来る態勢へ移行することを目的とし、MUNの完全子会社化を実施したうえで、JAグループ向けのJAカード事業を中核とした決済ソリューションにかかる企画業務等を担う新会社を設立する。
MUNは、決済ソリューションのインフラ・ノウハウを整備、新会社はこれらを活用し、JAグループに特化したサービス展開を企画していくという。
さらに、農林中金とMUFGは、これまで以上に広範囲な業務提携関係構築に向けて検討を進めていくそうだ。
なお、農林中金とMUNは、それぞれ新会社に51%、49%を出資するとともに、農林中金が保有する MUN株式15%は、MUFGを完全親会社、MUNを完全子会社とする株式交換により、MUFGが取得することとなる。
今後、農林中金とMUFGグループは、2017年9月末までに、新会社設立を中心に具体的な協議を進めていくという。