2017年6月19日19:13
セレスは、2017年6月16日、ブロックチェーンの研究開発ベンチャーであるシビラとの間で、資本提携を行うことを決定したと発表した。
セレスは、スマートフォン端末をメインデバイスとするインターネットメディアを企画・開発し運営しており、利用者に対して電子マネー等に交換可能なポイントをインセンティブにインターネット上のアクションを促し収益を得ている。スマートフォン向けポイントサイトであるモッピーに加え、モバトクとお財布.comを運営している。
一方、シビラは独自ブロックチェーンの研究開発とソリューション提供を行うベンチャー企業となる。シビラが独自開発したブロックチェーン「Broof」は、データベースとしての堅牢性と高いパフォーマンス、そしてトレーサビリティと情報解析を売りとしている。「Broof」は、M2M(Machine to Machine)でのマイクロペイメントが行えるブロックチェーンをコンセプトにしており、「ビットコイン互換」、「処理速度と信頼性の高さ」、「拡張性の高さ」が特徴であるという。すでに、宮崎県綾町の有機農産品のトレーサビリティに関し、ブロックチェーン「Broof」を活用した実証実験を行っている。
セレスでは、現金や電子マネー等に交換可能なポイントサービスを運営してり、そのポイントは一種の仮想通貨(トークン)であると定義している。そのため、グローバルな仮想通貨であるビットコインおよびブロックチェーン技術とは非常に親和性が高いと考えているそうだ。
また、同社は仮想通貨・ブロックチェーン技術をもつbitFlyer、コインチェック、ビットバンク、Orb、breadwallet LLCなどと提携しており、今回のシビラへの出資を通じて仮想通貨(トークン)・ブロックチェーン技術においてビジネスシナジーの可能性を追求していく方針だ。