2017年6月20日9:00
米国ではモバイル個人間送金が花盛りだ。Apple Payの個人間送金についで、Zelle(ゼル)というモバイル個人間送金がデビューした。
ZelleはPayPal傘下のVenmoを意識したもの。米国でモバイル個人間送金といえばVenmo、といわれるほど浸透したサービスだ。
これに危機感を抱いた米銀連合が立ち上げたのがZelleである。送金相手の携帯電話番号やEメールへ簡単に送金でき、これらと銀行口座が直結するため、リアルタイムに銀行口座へ送金されるのが特徴。
チェイスやバンクオブアメリカ、ウェルズファーゴ、キャピタルワン、シティバンクなど30行以上が参画している。
これらのモバイルバンキング利用者数は8,600万人。Zelleは銀行のモバイルバンキングアプリ内で利用する。Zelle単独のアプリは2017年末にリリースされる予定だ。
利用料は無料。銀行は独自の個人間送金サービスでフィンテックの脅威をしのごうとしているが、VenmoやApple Payを撃ち落とせるのだろうか。送金プラスαがなければ利用されない。