2017年6月23日9:00
米国の大手小売りの業績が悪い。店舗閉鎖はリーマンショックを超える最悪の状況。メイシーズは今年の総利益率が2月の予想を下回ると発表した。
この状況は高級百貨店も同じ。「ノー」と言わないサービスで有名なノードストロームも苦戦している。
1999年の総売上高は2,300億ドルだった。それが2016年には1,555億ドルに減少。30%を超えるマイナス成長となっている。
原因はアマゾンに代表されるEコマースの伸展といわれているが、対面販売の良さを訴求できていないことの方が大きい。
そこで乗り出したのが創業家。現在ノードストローム株式の31%を保有しているが、全株式を買い取ることを検討しているようだ。
多くの上場小売業は、株主還元を意識するあまり、成長への投資が希薄になっていた。もしこの取引が成立すれば、創業家は米国の344件、カナダの5件、オンラインの2件の立て直しに着手する。