2017年7月21日19:06
アドビ システムズは、イオン銀行にデジタルマーケティングソリューション「Adobe Experience Cloud」を提供したと発表した。イオン銀行では、デジタルチャネルのさらなる強化と、店舗とWebサイトを密接に連携させたオムニチャネルの積極的な推進を図ることを目的に同ソリューションを導入したという。
イオン銀行が導入したのはAdobe Experience Cloudのオーディエンスデータ管理ソリューション「Adobe Audience Manager」となる。顧客の属性情報を活かしたセグメント分けとターゲティングを実現するAdobe Audience Managerによってデータ管理プラットフォーム(DMP:Data Management Platform)を構築し、店舗で行っている地域限定キャンペーンの対象者だけに情報を提供するなどWeb、店舗を横断した顧客体験を向上させていく計画だ。
イオン銀行は2014年からデータ分析ソリューション「Adobe Analytics」とA/Bテストおよびパーソナライゼーションソリューション「Adobe Target」というAdobe Experience Cloudの2つのソリューションをすでに導入していた。Adobe AnalyticsでWeb上の行動履歴を分析し、口座開設に至るまでの導線を意識した改善を図った結果、キャッシュカードとクレジットカード、電子マネーの機能が一体になった「イオンカードセレクト」の申し込み数が約1.5倍に増加したそうだ。また、Adobe Targetにより、顧客行動に応じて掲示するバナーやビジュアルをパーソナライズした結果、各商品のコンバージョン率が2~3倍向上した。