2021年1月29日9:14
VisaとTransferWiseは英国時間の2021年1月27日、フィンテック企業などのパートナーがVisaの国際決済ネットワークVisaNetにクラウドを通して接続するための新たな手法となるVisa Cloud Connectを初めて活用し、グローバルに提携することを発表した。
Visa Cloud Connectは両社がTransferWiseの多通貨デビットカードをアジア太平洋、ラテンアメリカとカリブ海、欧州、中東、英国、米国で拡大していく新しい国際提携の基盤となる。
TransferWiseの多通貨口座により、消費者や企業は55種類の通貨を保有し「実質為替レート」で両替することができる。多通貨デビットカードにより、どの通貨残高からでも直接の支払いや引き出しが可能だ。
新たな市場へと展開を拡大するためには、従来、現地のデータセンター、通信基盤や専用決済ハードウェアなどへの大きな投資が必要だったが、Visa Cloud Connectを活用することで、TransferWiseは自社のクラウドプロバイダーを通じVisaNetへの安全な接続を迅速に確立できるため、高コストな現地での接続環境が不要となり、事業展開計画への加速が可能になるそうだ。これにより多通貨口座が紐ついたデビットカードを複数の新しい市場の顧客に展開するTransferWiseの計画が大幅に加速するとしている。
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ペイメントナビ編集部
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