2017年8月28日9:00
2017年11月、SEPA(単一ユーロ決済圏)の即時決済(Instant Credit Transfer)がスタートする。SEPAの加盟34カ国間で共通利用できるサービスだ。
即時決済の上限は15,000ユーロ(約200万円)。24時間、365日銀行口座間の送金が可能となる。
2018年1月からPSD2が施行されるが、これによってフィンテックなどのサードパーティもこのサービスを利用できるようになる。
銀行にとってSEPA即時決済への参加は自由。現在39の金融機関がインフラへ投資している。先行する金融機関は、2017年11月から競争優位性を獲得できるかもしれない。
5億人の人口を抱える欧州で、SEPA即時決済が利用されれば、国際カードブランドは不要になる。事実、VisaやMastercardなどは危機感を覚え、独自決済ネットワークの開放へ舵を切っている。