2017年11月20日9:00
フェイスブックのMessenger決済は、現在米国のみの利用となっているが、次の展開国として英国を選んだ。英国にはモバイルに精通した利用者が多いからである。
Messenger決済が米国でスタートしたのは2015年。友達とチャットしながら送金できることから、広く使われている。1回あたりの送金額は50ドル以下だという。
英国では2014年にスタートしたモバイル送金決済のPaym(ペイエム)がある。現在登録者数は400万人。スタートから今までの3年半に送金された額は4億ポンド、約600億円しかない。
米国のVenmoは2017年第3四半期だけで90億ドル、約1兆円を超えている。PaymとVenmoの違いはチャットの有無と、顧客との直接関係。Paymは英国の銀行アプリの中で使われるため、顧客にブランドがリーチしていない。
何はともあれ、Messenger決済の上陸で英国のモバイル決済風景が変わるかもしれない。会話の中から送金が生まれ、会話の間に決済が走る。Messenger決済の利用料は無料である。