2018年7月9日9:00
Amexの加盟店は、Amexカード利用者に対し、VisaやMastercardなど他社クレジットカードを勧めることはできない。このAmexのマーチャント規定は連邦法に抵触するのではないか。
連邦政府といくつかの州がAmexを提訴していたが、最高裁でAmexが勝った。5対4のきわどい勝利ではあった。
勝因は「Amexのビジネスモデルは、ブランド間競争を促進し、クレジットカードトランザクションの品質と件数を増やした」ことであった。
Amexの加盟店手数料はVisaやMastercardに比べて高い。それはAmexが高額利用者をマーチャントに送客しているからだ。
マーチャントからの手数料で、Amexは利用者のインセンティブをまかなっている。だから高額利用者が多い。このビジネスモデルを最高裁は評価したのである。
マーチャントはとかく安い手数料を求めたがる。しかし高いサービス品質求めるのであれば、コストとして認識する必要がある。