浜松信用金庫が遠鉄グループ、杏林堂薬局のポイントが貯まる「はましんポイントサービス」を展開

2018年7月30日8:00

給与振り込み、住宅ローンの継続利用拡大に向け、地域に強いポイントサービスと連携

浜松信用金庫(静岡県浜松市)は、2018年2月1日から、「はましんポイントサービス」を開始した。まずは、静岡県西部エリアを中心に普及している遠鉄グループの「えんてつポイント」、杏林堂薬局の「杏林堂ポイント」の2つと連携しており、給与振り込みおよび住宅ローンの利用者が対象となっている。

給与振り込みで毎月10ポイント、住宅ローンで毎月50ポイント貯まる
地域の利用者が多い「えんてつポイント」と「杏林堂ポイント」を付与

「はましんポイントサービス」は、給与振り込みで毎月10ポイント、住宅ローンで毎月50ポイントと、各取引の有無をポイント化し、そのポイントを提携企業のポイントに付与できるサービスだ。

浜松信用金庫では、金融取引を行う利用者に対して如何に付加価値を提供するかを検討し、消費者が日常的に利用しているポイントサービスに着目した。また、モニター会議を毎年行っているが、同信用金庫の利用者が日常的に利用しているポイントサービスとして、大手共通ポイントに加え、「えんてつポイント」と「杏林堂ポイント」が多かった。浜松信用金庫 個人営業部 個人営業課 課次長 神谷雅彦氏は、「地域の信用金庫として、地方創生に取り組むとともに、地元の企業と提携することのメリットを考え、遠鉄グループ様、杏林堂薬局様にご協力いただきました」と説明する。自身でポイントを付与した場合、ポイントの引当金など、会計処理も難しくなるが、他社との連携によりその手間を軽減できる面もあった。

浜松信用金庫 個人営業部 個人営業課 課次長 神谷雅彦氏

導入半年前には、ポイント連携について、遠鉄グループ、杏林堂薬局にそれぞれ相談したが、両社とも好意的な反応だった。ポイントの原資負担の条件についても、納得できる形で提携できた。また、遠鉄グループ、杏林堂薬局にとっても、地元の信用金庫と協力することで、付与したポイントから、自社会員の消費活性化につながる期待があった。

サービス開始時の案内(浜松信用金庫)

低金利時代の中、他行との差別化を図り継続利用を促す
遠鉄グループや杏林堂の利用者にも訴求が可能に

まずは、継続利用を促すため、住宅ローンと給与振り込みに限定してポイントの付与を開始。給与振り込みを指定する時期である2月にサービスを開始した。今後はキャンペーンなどで推進したい商品へのポイント付与もスポットで展開していく予定だ。

「信用金庫は年金受給者には、年金プレゼント、金利優遇等の各種サービスを提供していますが、住宅ローンをお借りいただいている世代、給与振り込みのお客様に対しては、これといったインセンティブがない状態でした。また、低金利時代のなか、当庫を継続してお選びいただく目的もあります」(神谷氏)

サービススタート時には、遠鉄グループのメールやWeb会員に「はましんポイントサービス」の開始の紹介メールを配信してもらった。また、遠鉄グループの冊子や杏林堂薬局のFacebookなどでサービスを告知してもらうことも可能であり、地場の有力企業と提携したメリットは大きい。

2018年5月末時点での申込者は6,300人。年代としては、30代後半から50代が多いという。「えんてつポイント」や「杏林堂ポイント」は、主婦の利用が多いポイントとして知られるが、契約した世帯主が男性の場合、その妻にポイントを付与することも可能だ。

告知を強化することでさらなる利用を見込む
1年間で2~3万人の利用を目指す

浜松信用金庫で採用されたロイヤリティラボの「他社ポイント連携ゲートウェイサービス」

当面の課題として、利用者がWebから登録した際に、信用金庫のスタッフが人的にチェックをかける点が発生するが、それを自動化していきたいとした。現時点では人的なシステム対応があるため、積極的な情報配信はできていない状態だが、告知を強化すればさらなる登録が見込めると考えている。また、経済条件が合えば、消費者が普段から利用している他のポイントサービスとの連携は増やしていく方針だ。

なお、「はましんポイントサービス」での遠鉄グループおよび杏林堂薬局との連携では、富士通発のベンチャー企業であるロイヤリティラボの「他社ポイント連携ゲートウェイサービス」を使用している。神谷氏は、「安価なコスト面はもちろん、施策・実行までに短期間でできることが非常に魅力的でした」と提携の経緯を振り返る。同ゲートウェイサービスでは、複数の企業のポイントとの連携が可能であり、登録データを一括で送れば、それぞれの会社に合わせた仕様に変換されるのが特徴だ。また、ポイント計算、ファイル連携、精算管理など、必要な機能をクラウドサービスで提供している。

浜松信用金庫では、2019年1月に磐田信用金庫と対等の立場での合併を予定している。これにより、浜松市・湖西市から磐田市他大井川以西の中東遠地域にかけて幅広い店舗網を構築できる。「はましんポイントサービス」については、さらに露出を増やすことで、1年間で2~3万人の利用を目指す。

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