2018年8月31日9:00
モバイル決済のスクエアは、米国のICカード処理時間を2秒にスピードアップすると発表した。もちろん、Square Readerを使って処理した場合である。
米国では2015年にライアビリティシフトが施行され、完全ICカード化へ移行している。そこでの問題点は、処理スピードの遅さだった。
磁気ストライプカードの処理時間は平均2秒。対してICカードは平均10秒かかっていた。忙しいレジでは5倍処理時間が遅くなる。
米国大手小売流通は、ICカード受付で大混乱をきたし、VisaやMastercardに改善を要求した。その結果改修されたのが、VisaのQuick ChipとMastercardのM/Chipである。
Square Readerは、これらのソリューションを導入することによって、スピードアップを果たした。
日本も完全ICカード化をめざしているが、処理時間の短縮は必須である。現金より処理時間が遅ければ、カードは使わない。