2018年11月28日14:00
Showcase Gig(ショーケース・ギグ)は、このほど、東北地方でのIT活用促進と雇用創出を目的に、仙台市内に拠点を設立することを決定したと発表した。今回がショーケース・ギグとして初めての地方拠点となる。開設に先立ち、2018年11月28日、仙台市役所にて郡和子市長に立地表明書を提出した。
仙台市ではこれまで多様な産業の振興に取り組み、143件の市内立地が実現し、新たに8,000人を超える雇用が生まれている(※平成 20 年~29 年累計)。今後も進める中で「主に若手人材の首都圏流出」「雇用受け入れとなる先進企業の誘致」などが課題となっていたという。ショーケース・ギグは、同社の強みであるモバイルオーダープラットフォーム「O:der(オーダー)」を仙台市をはじめとした東北地方に広げることで実店舗の利便性向上・省人化支援に努めるとともに、次世代の人材育成の拠点として若手人材の雇用創出の受け皿となるべく、仙台市内に拠点を開設する。
これにより、東北地方における若手IT人材を多数輩出し、企業誘致のさらなる促進などの効果を見込んでいる。
仙台支社では東北エリアにおけるモバイルオーダープラットフォーム「O:der」および省人化店舗を中心とした開発を強化し、飲食・小売店舗の利便性向上・省人化支援に努めていく方針だ。また、仙台におけるデジタルを活用したイベント企画・運営を手掛けるショーケース・ギグの子会社 borderactと連携し、東北エリアの飲食・小売店への「O:der」導入やその販促活動を進めていく。
その第一弾として、全国に 18 店舗を展開する牛たん焼専門店『味の牛たん喜助』の JR 仙台駅店で2019年1月より「O:der」導入の実証実験を開始予定だ。同店舗は仙台駅直結の『牛たん通り』内に位置し、連日観光客などで賑わう一方で、行列による混雑と長い待ち時間が課題となっていたという。
今回の実証実験では、来店前に「O:der」のスマートフォンアプリ(iOS/Android 対応)から同店舗のお弁当の注文と決済を済ませることで、店頭で弁当の受け取りとキャッシュレス会計が可能となる。また、店舗側では電話や口頭による注文受付のオペレーション削減に加え、会計業務の負荷も削減できるため、店舗スタッフの省人化が図れるだけでなく、接客品質の向上や人件費削減と回転率向上による売り上げ効果が見込めるとしている。