2019年2月4日19:00
大日本印刷(DNP)は、ジェーシービー(JCB)と連携し、各企業が展開するスマートフォンアプリに対し、DNPが提供するキャッシュレスプラットフォームの一部として、簡易な接続によりQR/バーコード決済サービスを実現可能とするモバイルQR/バーコード決済基盤の開発に着手したと発表した。
DNPは2012年から、スマートフォンでの各種決済等を1つのアプリで管理できる「DNPモバイルWallet(ウォレット)サービス」を提供し、生活者メリットの向上に取り組んできいる。2019年1月には、各種キャッシュレス関連サービスを連携させ、カード発行会社(イシュア)や店舗(加盟店)のキャッシュレス対応をトータルに支援する「キャッシュレスプラットフォーム」の提供を開始した。一方、JCBはQR/バーコード決済の標準化を推進しており、今回の連携により、両社は各種事業者のキャッシュレスサービス導入を支援するそうだ。
具体的な特徴として、金融機関・流通・小売業などの各企業は、モバイルQR/バーコード基盤へのAPI接続により、自社のスマートフォンアプリに以下のQR/バーコード決済機能を簡単に実装することができる。また、スマートフォン上のアプリに、一般社団法人キャッシュレス推進協議会公表の「コード決済に関する統一技術仕様ガイドライン CPM(Consumer-Presented Mode)」に準拠したQR/バーコード(以下、統一技術仕様QR/バーコード)を発行する。さらに、プリペイドカード、クレジットカード、デビットカード等、さまざまな決済手段に紐づけたQR/バーコード決済が可能だ。
そのほか、QR/バーコード決済によるバリュー残高管理サーバーと連携したプリペイドカードの即時発行が可能であり、銀行口座からの自動引き落としによる、プリペイドカードへのチャージ(入金)も行える。
なお、第一弾として、プリペイドカードのスキームをベースとした統一技術仕様QR/バーコード決済サービスおよび銀行口座からのチャージを2019年夏頃に開始し、順次機能を拡張していく。