2019年3月8日9:00
日銀は2016年1月、経済活性化のためマイナス0.1%という金利を導入した。世界経済が安定している中でのマイナス金利である。
万一世界経済が深刻な状態になった場合、マイナス金利を大幅に増やすことになるのだろうか。それは政策として可能なのだろうか。
IMF(国際通貨基金)は、景気後退局面でのマイナス金利政策についての考察を発表した。その結論は「キャッシュレス社会は、大幅なマイナス金利政策にも耐えうる」というものだった。
日銀のマイナス金利にも関わらず、日本の銀行は預金金利をマイナスにはしていない。しかし、日銀短期金利がマイナス4%になったとしたら、銀行は消費者に転化せざるを得なくなるだろう。
その際、キャッシュレスが有効に機能するというのである。