2019年3月9日9:00
2011年10月1日、米国ではデビットカードのIRF手数料規制が施行された。しかし、その効力が失われようとしている。
VisaやMastercardが2019年4月からIRFではなく、ネットワーク手数料を値上げする。それが手数料救済の大部分を相殺するという。
調査会社のCMSPIは、2019年のデビットカード取扱高予測をベースに、2011年以前よりいくら加盟店が節約できるかを試算した。結果は年間93.7億ドル、約1兆円になった。
しかし、VisaとMastercardのネットワーク手数料値上げによって、46億ドルが加盟店に課せられる。これは節約額の約半分だ。つまり大幅にコストが増えることになる。