2019年3月27日8:00
全国共通プリペイドカード「QUOカード」を展開するクオカードは、「QUOカード」をデジタル化させた「QUOカードPay(クオ・カード ペイ)」の利用開始を記念して、2019年3月26日に都内で記者発表会を開催した。
ギフトサービスとして定着した「QUOカード」
スマホをベースにデジタルギフトを開発
クオカードの「QUOカード」は、ギフトサービスとして30年の歴史を誇る。2018年の年間の発行額は700億円、発行枚数5,000万枚、利用回数は1.2億回となる(いずれも見込み)。インテージの調査では、92.3%の認知率があるように、ギフトサービスとして定着している。
新たにサービスを開始する「QUOカードPay」は、「QUOカード」の良さを残しつつ、利便性をさらに追求してスマートフォンをベースに開発したものだ。サービスの提供に向け、誰でも、どこでも、簡単・便利、安心・安全な支払い手段を意識した。また、ギフトサービスとして、人、心、ビジネスをつなぐコミュニケーションツールを目指している。
クオカードでは、1年前からサービスの提供に向けて準備を進めてきたが、「関係者の理解や協力を得て、短期間でサービスをローンチできました」と、同社 代表取締役社長 近田剛氏は説明する。
ローソン約1万5,000店舗でサービスを開始
ノベルティやポイント交換商品としても活用
まずは、3月26日から、コンビニエンスストア「ローソン」、「ナチュラルローソン」、「ローソン100」の約1万5,000店舗でサービスを開始。今後は、サンドラッググループ約800店舗(4月開始予定)、Vドラッグ 約360店舗(4月開始予定)、上島珈琲店 約80店舗(5月開始予定)、東急ハンズ約50店舗(6月開始予定)、有隣堂約50店舗(7月開始予定)、トモズ 約180店舗(開始時期調整中)での開始を予定している。
また、Looop 、デル、キリンビバレッジのキャンペーンでの利用が決定。さらに、3月26日から、Gポイント(ジー・プラン)、ネットマイル、ドットマネー by Ameba(ドットマネー)のポイント交換商品となった。Pex(VOYAGE MARKETING)でも夏頃のポイント交換開始を予定する。
「QUOカードPay」サービス開始に合わせ、イメージキャラクターの“クオ”と“ペイ”を使った動画広告などを3月26日より放映開始した。“クオ”と”ペイ”の声優には、お笑い芸人の和牛さんを起用しており、“クオ”の声を水田信二さん、”ペイ”の声を川西賢志郎さんが担当している。また、3月26日~4月15日まで、「QUOカードPayデビュー記念! 1億円分が1名様に当たる!!」キャンペーンを実施。「QUOカードPay」公式イメージキャラクターTwitterアカウントをフォローし、キャンペーン対象投稿をリツイート、もしくは 「QUOカードPay」キャンペーンサイトの応募フォームよりメールアドレスを入力して応募するいずれかで、キャンペーンへの応募が可能だ。
「QUOカードPay」は3ステップで利用可能
発行手数料や他のPayサービスとの違いは?
「QUOカードPay」のサービスの特徴については、デジタルイノベーションラボ室長 瀧上宜哉氏が登壇して紹介した。
瀧上氏は、「もらう」「ひらく」「みせる」という3ステップで、誰でも、簡単に使えるサービスである点を強調した。まず、「もらう」では、銀行の口座登録やクレジットカード情報、名前やメールアドレスなどの登録は不要だ。また、「ひらく」では、メッセージのURLをタップして、ギフト画面のボタンをクリックし、バーコードを表示するだけで済む。「みせる」では、店舗のレジにでバーコードを店員にみせ、読み取ってもらうことで支払いが完了する。これにより、老若男女使ってもらえるサービスを目指すという。さらに、店頭で利用者が使うたびにカード画像が表示されるため、ブランドや贈り主とのコミュニケーションが発生するとした。なお、Webブラウザに加え、アプリでもサービスが利用できる。
贈り手は、メールや各種SNS(Facebookなど)での送付が可能だ。QUOカードの送付では、郵送費が必要だが、デジタル化を図ることで、そのコストを削減できる。また、QUOカード500円券の場合、530円分の金額として販売していることも踏まえ、発行手数料は6%に設定している。
店舗での支払い時には、「QUOカードPay」で支払った金額の差額を現金で支払うこともできる。瀧上氏は、「これができるPayサービスは限られており、ギフトの思想に合ったサービスです」と強みを述べた。