2019年8月16日7:30
Paymentwallは、グローバルで決済プラットフォーム事業を展開している。同社では韓国・ソウルにも3年前から進出している。
世界中の150のローカル決済をサポート
Paymentwallは、サンフランシスコ、ラスベガス、フェニックス、ベルリン、アムステルダム、キエフ、モスクワ、ノボシビルスク、マニラ、ハノイ、北京、ソウル、ポズナン、リスボン、ソフィア、ロンドンと、世界各国に拠点を設けている。同社では、世界中の150のローカル決済をサポート。すでに、セガ、バンダイナムコ、LG Electronics、Shopify、Kigo、Wargaming、Tencent、Gameforgeを含む20万以上の事業者のグローバル展開を支援している。
グローバルな決済サービスプロバイダは複数存在するが、クレジットカード以外にも、ローカルな支払いを含め、さまざまな手段をサポートしている点が強みとなる。Paymentwall ソウル・チーム LeadのJeo Kim氏は、「韓国から海外から進出したいという事業者や、海外から韓国に進出したいお客様に対し、営業を行っています」と話す。
韓国ではゲーム会社で実績
韓国に進出して3年が経過したが、非常に魅力的な市場であるという。韓国国内では、コマースや技術を提供する企業は複数あるが、グローバル展開を支援する企業はそれほど多くないため、競争力がある。すでにKakao Games、Smile Gateといった韓国の大手ゲーム会社のグローバル展開をサポートしている。韓国のゲーム会社は東南アジアなどの国で決済されることが多い。また、化粧品は韓国、お菓子は米国の人々などに好まれる傾向にある。
同社では、24時間年中無休の国際的なカスタマーおよびマーチャントサポートを実施。さらに、不正およびリスク管理を行っている。決済時はトークンを用いるため、安全な処理が行われるという。
なお、ペイメントセキュリティ基準の「PCI DSS」については、韓国市場では独自決済が発達しており、メール等を介して認証するプロセスが進んでいるため、それほど意識する企業はないという。ただ、ドイツなどの国では、基準への対応が強く意識されるそうだ。
今後の展開として、ゲーム市場では導入が進んできたが、eコマースは成長の余地があるため、力を入れていきたいとしている。
※取材は2019年6月19日から21日まで韓国・KINTEXで開催された「K SHOP」において。