2019年11月8日16:30
タイの銀行カシコン銀行(Kasikornbank Public Company Limited)は、2019年11月8日より、同行のモバイルバンキングアプリ「K PLUS」にて、ジェーシービー(JCB)が提供するQR・バーコード決済スキームSmart Codeの取り扱いを開始した。海外の決済事業者がSmart Codeを導入するのは、今回が初となる。
なお、カシコン銀行は、導入開始を記念して2019年12月1日~2020年2月29日までにSmart Code加盟店にてK PLUSを利用した方を対象に、お得なキャッシュバックキャンペーンを実施する予定だ。
タイでは、政府がキャッシュレスの普及に向けて積極的に取り組んでおり、2017年以降QRコードを用いたモバイル決済サービスが急速に拡大している。今回、K PLUSがSmart Codeを導入したことにより、1,100万以上のK PLUSユーザーが、訪日時にSmart Code加盟店でQR決済ができるようになる。
JCBとカシコン銀行は、タイ中央銀行の協力のもと、同国内の銀行など各決済事業者のSmart Code導入を可能とするフレームワークの構築を計画しており、今後他のモバイル決済サービスもSmart Code加盟店での利用が可能となる予定だ。
タイからの訪日観光客数は2018年に110万人、その消費額は1,400億円を突破し、今後も増加が予測される。店舗側は、Smart Code加盟店となることにより、増加するインバウンド消費の取り込みが期待できるという。
なお、Smart Codeは、JCBが決済事業者と店舗をつなぐ決済情報処理センターの提供や加盟店契約の一本化を行うため、決済事業者は各店舗との契約締結や導入開発なしに全Smart Code加盟店での利用が可能となる。店舗側は、Smart Codeへ加盟することにより、Smart Code参画事業者のコード決済がすべて取り扱い可能になり、設置端末や精算を一本化できる。また、Smart Codeは国際的な標準規格EMVを準用しているため、加盟店は、海外のコード決済を導入する際に必要なシステム対応負荷を軽減することができるという。
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ペイメントナビ編集部
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