2019年11月29日7:00
東芝テックとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、NTTグループのAI技術corevoの1つである「アングルフリー物体検索技術」を活用した、画像認識型無人レジシステムの運用自動化に向けた実証実験を、東芝テックの関係会社であるティー・ティー・ビジネスサービスが運営する「オーバルコート大崎マークイースト事業所内売店」にて実施する。東芝テックグループ従業員を対象に、2019年11月29日~2020年1月31日まで行う。
無人レジでは、各種センサー、カメラ(画像認識AI)で商品を自動認識することで、消費者がストレスフリーな購買を体験できる。しかし一般に、商品の自動認識を画像認識AIで行うためには、予め当該商品をさまざま条件で大量に撮影し、それらの画像をAIに学習させることが必要だ。無人レジの実現にあたっては、その稼働が最大の課題となる。
今回、東芝テックとNTT Comは、「アングルフリー物体検索技術」によってこの稼働を削減する実験を行う。また、消費者が無人レジシステムを利用する過程で、AIの学習に必要な商品画像を自動的に登録し、効率的に学習する仕組みについて検証する。
同実験では、日本電信電話が研究開発した「アングルフリー物体検索技術」を用いることで、少数の画像だけで学習を行う。これにより、商品入れ替え時などに予め行っておく画像認識の作業をどの程度削減できるかを検証する。さらに、無人レジの運用開始後に販売された新商品などのAIが認識できない商品については、利用者が無人レジを利用する過程を活用し、認識に必要な画像を自動的に取得して学習できるかを検証する。