2019年12月10日14:20
楽天は、レストランやカフェ、小売店などの実店舗を持つ事業者を対象に、楽天IDで利用できる事前注文・決済サービスを自社のサイトやスマートフォンアプリ上で構築できるITソリューション「Rakuten Ready」を2019年12月20日より提供開始した。
事業者は「Rakuten Ready」を導入することで、高いコストを要する自社でのシステム開発を行うことなく、顧客が事前にサイトやスマートフォンアプリで注文・決済し、実店舗で商品を待ち時間なくスムーズに受け取ることができる事前注文・決済サービスを構築することが可能となる。また、顧客が事前注文・決済時に楽天IDを使ったキャッシュレス決済を利用可能にするとともに、「楽天スーパーポイント」を貯めたり、支払いに使ったりすることもできる。さらに、1億以上の楽天会員に対して、ポイントを活用したキャンペーンなど、新たなマーケティング施策を実施できるようになる。
また楽天は、「Rakuten Ready」のオプションとして、スマートフォンアプリへの導入の場合には、予め同意を得た上で顧客の位置情報から到着時刻を予測して店舗に通知する機能も提供する。事前注文・決済サービスを提供する事業者は、同機能を導入することで、店舗運営を効率化するとともに、よりスムーズな受け取りサービスを顧客に提供できるようになる。
「Rakuten Ready」は、楽天グループのRakuten Ready, Inc.(米国・カリフォルニア州サンマテオ)が米国において2013年より提供しており、Kroger、CVS、Nordstromといった小売店や、Pizza Hut、Chick-Fil-A、Chipotleといったレストランチェーンなど、4,000店舗以上の大手小売・飲食事業者に導入されている。
なお、同ソリューションは、UCCグループで外食事業を担うユーシーシーフードサービスシステムズが運営するカフェ「上島珈琲店」、およびロイヤルホールディングスのグループで、天丼・天ぷら専門店「天丼てんや」を展開するテン コーポレーションが運営するとんかつ専門店「とんかつおりべ浅草店」のスマートフォン用サイトに12月20日より導入されている。「上島珈琲店」の4店舗、「とんかつおりべ浅草店」にて、スマートフォンでの事前注文・決済サービスを利用できる。
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ペイメントナビ編集部
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