東急、券売機の有効活用策として各駅でキャッシュアウトサービスを開始

2020年3月30日8:00

キャッシュカードを取り出す手間なくスマホをかざして現金引き出し

東急では2019年5月より、駅の券売機から現金を引き出すことのできるキャッシュアウトサービスを開始した。銀行口座と連動したスマホ決済サービス「銀行Pay」の仕組みを活用し、横浜銀行の「はまPay」、ゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」でサービスを提供。それぞれのスマホアプリで引出金額を指定し、表示されたQRコードを券売機の読み取り機にかざすことで、預貯金口座から現金を引き出すことができる。東急にとっては、交通系ICカードの普及によって利用が減っている券売機を有効活用することができ、利用者にとっては、回り道をしてATMやコンビニに立ち寄ることなく、外出時に必ず通る最寄り駅で現金を引き出せるというメリットが生まれている。

東急 フューチャー・デザイン・ラボ
事業創造担当 プロジェクトリーダー 八巻 善行氏

日本初、券売機から現金引き出し可能に
キャッシュカードを出さずに利用できる

東急では2019年5月8日より、駅の券売機で現金を引き出すことができるキャッシュアウトサービスを開始した。券売機を利用したキャッシュアウトサービスは、日本初となった。

GMOペイメントゲートウェイと横浜銀行が開発した「銀行Pay」の仕組みを活用し、横浜銀行のスマホ決済サービス「はまPay」とゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」でサービスを提供。それぞれのスマホアプリを起動し、引出金額を指定して、表示されたQRコードを券売機の読み取り機にかざすことによって、キャッシュカードを取り出す手間なく、自身の預貯金口座から指定の金額を引き出すことができる。

利用できる券売機は、こどもの国線と世田谷線を除く東急線6路線85駅。平日か土日祝日かにかかわらず365日、午前5時30分から午後11時まで利用が可能。引出金額は1万円、2万円、3万円のいずれかを指定できる。平日110円、土日祝日は220円(いずれも税込)の利用手数料がかかる。

利用が低下している券売機を有効活用
貯まる一方の1万円札をはき出す役割も

交通系ICカードの普及によって、駅の券売機の利用はピーク時に比べ半減している。東急にとってキャッシュアウトサービスの導入は、券売機の有効活用策のひとつだ。

キャッシュアウトの引出額は1万~3万円の万単位。1万円札は釣り銭として利用されることがないため、これまでは貯まっていく一方だったが、キャッシュアウトに利用することで回転率が高まる。

一方、利用者にとっては、外出時に必ず通る駅で現金を引き出せるメリットが大きい。ATMやコンビニを探したり、回り道をして立ち寄ったりする必要がなくなる。

現金引出には事前にスマホアプリでの金額設定などが必要になるが、それさえ済ませていれば、券売機では暗証番号や金額の入力などの操作は不要で、ほんの10秒程度で現金が引き出せる。東急 フューチャー・デザイン・ラボ 事業創造担当 プロジェクトリーダー 八巻善行氏は「操作に慣れれば切符を買うより速い。サービス開発に当たっては、このスピードにこだわりました。銀行ATMには行列ができることがありますが、われわれのサービスでは、並ばずにすぐ現金を受け取ることができます」と胸を張る。

東横線渋谷駅で行われた券売機を使った現金引き出しの様子

メディアなどを通じてサービスを周知
参加金融機関の拡充にも努める

東急では、キャッシュアウトサービスの利用者の拡大に力を入れる。

券売機周りにステッカーを貼付し、サービスの実施をアピール。東急、横浜銀行、ゆうちょ銀行との3社連携で、東急各線での中吊り広告を展開。2019年11月~12月には、横浜銀行と連携して、1,000名にノベルティを配布して「はまPay」のダウンロードおよび利用の促進を図った。また、テレビ番組での紹介など、メディアを通じてサービスの周知に努めている。「利便性を実感していただくために、まず一度、サービスを利用していただくことが重要と考えています」と八巻氏は話す。

参加する金融機関や、利用できる券売機の拡充も今後の課題だ。「趣旨に賛同していただける企業と、積極的に連携を図っていきたい」(八巻氏)と、同社では広くプロジェクトへの参加を呼び掛ける。

キャッシュアウトサービスに対応する券売機については、QRコード読み取り機能があることが条件となるため、券売機の入れ替え時期に合わせて順次サービスの導入を進めていきたい考えだ。

施策の効果は随時検証中。具体的な引き出し金額はセキュリティの都合で非公表だが、サービスの周知が進んでいることは確認されており、徐々に利用が増えていくものと同社では期待している。

カード決済&リテールサービスの強化書2020より

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