2020年4月10日12:35
伊藤忠商事は、後払い決済サービスを運営するPaidyから第三者割当増資を新たに引き受け、Paidyとの資本関係を強化したと発表した。2016年7月にPaidyと資本・業務提携を開始して以降、段階的に株式の取得を進めており、今回の追加株式取得により伊藤忠商事の同社に対する出資比率は約25%となる。
Paidyは、事前登録不要でメールアドレスと電話番号のみで決済が完了する後払い決済サービスだ。クレジットカードを保有しない・利用しないユーザーのニーズを捉え、若年層を中心にすでに300万を超えるユーザーを獲得しており、Paidy決済が可能な加盟店網も順調に拡大しているという。
伊藤忠商事は、中期経営計画「Brand New Deal 2020」にて生活消費バリューチェーンの価値向上を目指しており、リテール金融領域においてはポケットカードを中核として、Paidyをはじめとしたフィンテックベンチャーへの資本参画等により事業ポートフォリオを拡大している。
伊藤忠商事は、大型加盟店に対する共同営業や伊藤忠グループへのPaidy導入支援、オペレーション体制強化等、同社との連携を推進してきた。今回の資本関係強化によりさらに同社との連携を深め、オフライン決済への進出や新規サービス開発、海外展開等を共同で推進し、優れたユーザー体験の金融サービスを提供することを目指すという。