2020年4月14日14:28
ジグザグは、JavaScriptタグ1行で越境EC対応を実現するサービス「WorldShopping BIZチェックアウト」において、不正決済リスクをはらむ海外アクセスをWorldShoppingのショッピングカートに振り分けてEC事業者の不正決済被害を防止する「セキュア・ペイメント」機能を2018年から行っている。同社では、直近半年の不正決済防止額を調べたところ、WorldShopping BIZを導入するサイトのうち約10%のECサイトに不正決済と思われるアクセスを検知し400件以上(6,600万円相当)の海外不正決済を未然に防止したと発表した。同機能は特許取得済みで、WorldShopping BIZチェックアウトの標準機能としてすべてのサイトに提供しているという。
近年、海外アクセスから「私書箱」「転送サービス」「空き家」などを利用した直接注文によって、不正決済を試みる事態が多く発生している。WorldShoppingの不正決済防止機能「セキュア・ペイメント」は、海外からの注文をWorldShopping専用カートで受付、その後不正カード利用の決済を判別し、排除することが可能だ。これにより、国内EC事業者の金銭被害が解消されている。
同社によると、国内外で不正決済に対するリスク判定サービスが存在するが、リスク判定スコアリング情報の提供を主としており、最終的な決済の承認可否の判定はEC事業者側に委ねられていたという。しかしながら、EC事業者が注文の一件一件を改めてリスク判定をするには、膨大な時間・工数を割かなければならない。また、リスク回避のために非承認とした取引が実は安全な決済だったなど、売り上げの機会損失もあった。WorldShoppingの「セキュア・ペイメント」は、これらの手間をかけることなく不正決済リスク、および売り上げの機会損失も回避することができるという。
「セキュア・ペイメント」導入により、不正決済判定にかかるリソースは解放され、加えて低コストで不正決済を防止することができ、海外販売商品の販路拡大に役立つとしている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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