2020年5月21日11:00
静岡鉄道は、2019年度に実施したオープンイノベーションプログラム「StartingⅪ(スターティングイレブン)」の優秀賞受賞企業で、LINEアプリの開発を行うINJUS(インジャス)と連携し、マッチングサービス「シズオカコネクト(Shizuoka Co-Next)」の実証実験を開始すると発表した。
「シズオカコネクト」は、①売りたい人 ②買いたい人 ③運べる人の三者をつなぐマッチングサービスで、今後、実証実験やサービス内容のブラッシュアップを重ね、オツカイ代行サービスとして買い物インフラの1つとなることを目指す。
まず第1弾として、飲食店のテイクアウトメニューを配達するサービスを、必要最低限の設備で、実際の運用に近い形で実験的に行う。配達には同社グループのリソースを生かし、自転車、タクシーなどのほか鉄道を効率的に組み合わせるとともに、沿線の飲食店の配達支援につなげていきたいとしている。なお、同実験を通して得られた課題や知見・ノウハウを活用し、6月には一般向けのサービスとしてリリースする予定だ。
具体的には、テイクアウトメニューを扱う飲食店(リリース時点で登録4店舗)のランチ弁当の配達で、利用者はLINEにて配達前日の17時までに注文する。配達時間は11時30分~14時00分(15分毎の希望時間帯受付可)で、配達地域は静岡鉄道 新静岡駅を中心として半径約1kmとなる。価格は、弁当代と配達料400円(2個まで、3個目以上は+100円/個)。支払いは、現金のみだが、一般向けサービスリリース時はキャッシュレス決済対応予定だ。
同社では、今後もCSVの推進を図り、同サービスについても、収益化が可能になり次第、最終的にはシステムを含めたサービスモデルのパッケージ販売を目指す。
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ペイメントナビ編集部
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