2021年1月29日12:25
キャッシュレス決済連動型の栄養管理アプリ「SIRU+」を運営するシルタスは、静岡県藤枝市、静岡鉄道、静鉄ストアと協定を結び、2021年2月1日から2月末まで、生活習慣病予防に向けた実証実験を行うと発表した。
超高齢社会に突入する日本において、社会保障費や医療費、介護負担の増大が問題となる中、「健康寿命の延伸」が求められている。健康寿命を延ばすには、若いときからの生活習慣病予防が欠かせないと提言されており、個人での健康管理だけでなく、自治体や企業が協働して、市民が健康になるための取り組みがさらに重要になる。
このような背景のもと、市の重点施策「健康」をテーマに、高血圧の改善に向けた取り組みを行っている藤枝市および、地域の健康に寄与する取り組みを行っている静岡鉄道、静鉄ストアと協定を結び、生活習慣病予防に向けた実証実験を行う。
同社が開発し、2019年3月からサービスを開始している「SIRU+(シルタス )」は、キャッシュレス決済と連動し、買い物履歴から栄養の偏りを可視化、栄養バランスが整う食材やレシピを勧めるスマートフォンアプリだ。
具体的には、静岡鉄道が運営するポイントカード、LuLuCaしずてつカードを「SIRU+」に連携し、静鉄ストアが運営する、しずてつストア対象店舗で買い物すると、購買履歴から購入食材の栄養素を自動で分析する。アプリ上で不足栄養素を補える食材やレシピを提案することで、高血圧をはじめとする生活習慣病予防に向けた行動変容を促し、食生活の改善を目指す。
なお、実証実験対象店舗は、藤枝市内しずてつストア、駿河台店・岡部店・藤枝水守店・藤枝高洲店・藤枝駅南店となる。実証実験対象者は、藤枝市内しずてつストア従業員とその家族、藤枝市職員となっている。実証実験前後の購買履歴を分析し、栄養摂取状況や、購入品目の変化を検証する。また、あわせて対象者にアンケートを実施し、健康意識や活動の変化を調査するそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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