2015年4月13日9:00
いま消費者が求めているのは決済手段ではなく、決済を伴なった新たな体験価値である。そういう意味からいうと、旧来型の銀行サービスは固定的である。
いっぽうノンバンクが提供するプリペイドは、銀行サービスを競合と位置づけ、顧客視点で銀行にはできないユニークなサービスを開発提供している。
米国FRBによると決済手段で成長率が高いのはプリペイドカードである。コンサルティング会社のメルカトールによると、ギフトカード市場は2003年400億ドルから2014年に1,000億ドル強に成長した。
日本では、デビットカードが伸悩んでいる。いっぽうのプリペイドは勢いがある。銀行商品としてのデビットカードより、顧客体験価値提供に重点をおいたプリペイドの方が大きな市場になるだろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。