大阪・関西万博で正しい大阪弁でドアが開く世界を提供、“声の個性”による認証が鍵になるメリットや可能性は?

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2025年6月4日8:10

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「大阪ヘルスケアパビリオンNest for Reborn」では、2025年5月27日~6月2日の期間限定でWEST inxによる大阪弁のイントネーションの正確さを音声認識で判定し自動ドアを開錠するシステム「key voice~開けゴマの世界~」の体験を提供した。来場者が音声認識の世界を大阪弁で体験できる貴重な機会でもあり、「面白い」という声が多かったそうだ。WEST inxに音声認識による認証のメリットや課題などについて聞いた。

大阪弁の正しいイントネーションで扉が開く「key voice~開けゴマの世界~」

AI音声認識でネイティブ大阪弁をジャッジ
イントネーションの正確さを判定

「key voice~開けゴマの世界~」は、来場者が発話した大阪弁のイントネーションを音声認識で判定し、設定された評価基準を満たした正しいイントネーションで発話すると、自動ドアが開く。WEST inxがシステムを提供したが、アドバンストメディアが開発者向けボイステックプラットフォーム「AmiVoice Cloud Platform(アミボイス クラウド プラットフォーム)」で提供している、AI音声認識AmiVoiceを活用した音声認識開発キット「AmiVoice SDK」が採用された。

利用者は、まず「易しい」「普通」「難しい」の3つの中から、チャレンジする大阪弁の難易度を選択する。25種類のフレーズが用意されており、どの大阪弁にチャレンジするかはランダムに決定。利用者は手本となる音声を参考にしながら「なんでやねん」など指定された大阪弁を発話すると、AI音声認識AmiVoiceがその発話のイントネーションの正確さを判定する。

評価は、「完璧やん!」「ええ感じ!」「まあええんちゃう!」「あかんわ...」の4段階となり、一定の基準をクリアすると自動ドアが開く仕組みだ。

未来に実現を目指すヘルスケアや都市生活の体験などが可能な大阪ヘルスケアパビリオン

音声認識”AmiVoice”を活用
体験ベースでの利用を想定

――「key voice~開けゴマの世界~」開発の経緯について聞きたい。
WEST inx:WEST inxでは、今回、音の波形がカギのギザギザの形に似ていることに着目し、言葉を鍵(カギ)にできないかと検討を重ねるなか、大阪・関西万博への出展を目指していたため、大阪文化を象徴する「大阪弁」を題材に、「正しい大阪弁のイントネーションで話すと自動ドアが開くと面白い!」という新たな発想に至りました。

発話の微妙なイントネーションやアクセントの違いを高精度に認識する必要があったため、方言への認識精度の高さに加え、多用な業界での実績がある、アドバンスト・メディアが提供する音声認識”AmiVoice”を活用し、大阪を盛り上げるべく、新しいカギのあり方に挑戦しました。

――基本的には今回のように体験での活用を想定しているのか?また、このシステムを汎用的に運用する場合の課題について聞きたい。
WEST inx:まずは体験ベースでの利用を想定しております。課題として、正解の音声を録音等すると誰でも解錠できてしまうことや、「音を発する=周りに知られてしまう」懸念があると思います。

認証手段としての課題は?
セキュリティの“鍵”の1つになる可能性も

――例えば、顔認証やICカードに比べてドア施錠等に使う場合、認識精度はどの程度なのか?
WEST inx:今回のイントネーションによる認証は、あくまで“ゲーム感覚”で大阪弁に親しんでいただくための取り組みであり、現時点では顔認証やICカードと比べて認識精度やセキュリティ面では劣る部分があります。

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