2012年7月18日20:00
一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)の技術部会「ネットワークWG」(WGリーダー:相原弘明)は、2012年7月18日、「スマートフォンネットワークセキュリティ実装ガイド」を策定し、正式版の発表に先立ち【β版】を公開した(http://www.jssec.org/dl/NetworkSecurityGuideB1.pdf)。また、同時に同ガイドへのパブリックコメントを8月31日まで募集する。
近年、スマートフォンやタブレットといった、より小型で携帯しやすく、ネットワークと密接なスマートデバイスが普及してきたことにより、社外からのビジネス活動がさらに場所を選ばず、より身近なものとなりつつある。しかしながら、スマートフォンをネットワークに接続するには、業務要件や用途、想定される脅威への対策などを考慮した上で、最適なネットワークの実装方法を選択する必要がある。
そこで、JSSECのネットワークWGでは、企業がスマートフォンを業務利用する際に講じるべきネットワークセキュリティ対策の実装方式、および考慮すべき事項を整理することで、安心してスマートフォンを利用できるネットワークの実現に寄与することを目的とし、同ガイドを作成した。
同ガイドの文書はスマートフォンにおけるネットワークの接続方法を洗い出し、さらに、そこにある脅威を考察し、JSSECの利用部会で公開している 「スマートフォン&タブレットの業務利用に関するセキュリティガイドライン」から、ネットワークにフォーカスして、その対策を整理している。具体的には、洗い出された対策に対し「影響度」「対象範囲」「発生確率」をタスクフォース内で検討し、優先度の高いと思われる対策についての具体的な実装方式を整理した。また、対策における実装方式については、「認証」「アクセスコントロール」「暗号化」「不正AP対策」を対象とする対策方式例として整理している。
なお、同ガイドの対象読者は、スマートフォンを導入する法人(企業・団体・組織)のネットワーク担当者、および責任者・企画担当者およびネットワークを提案する企業とその担当者となる。