2014年11月28日8:03無料POSレジアプリ「Airレジ」がサービス開始1年で10万アカウントを突破順番待ち管理アプリ「Airウェイト」と予約管理システム「Airリザーブ」を発表
リクルートライフスタイルは、2014年11月27日、無料POSレジアプリ「Airレジ」の新機能として、順番待ち管理アプリ「Airウェイト」、予約管理システム「Airリザーブ」を追加したと発表した。また、サービス開始約1年で10万アカウントを達成。決済サービスとしては、スマホ決済「Square」、ポイント決済アプリ「Air WALLET」との連携など、機能追加に力を入れる。
目標を前倒しで10万アカウントを達成
「Square」「Air WALLET」との連携など機能を次々と追加
無料POSレジアプリ「Airレジ」は、小売業、飲食業、各種サービス業に必須のレジ業務がスマートフォンやタブレットで行える無料のPOSレジアプリ。2年前に社内の有志でスタートしたプロジェクトは、2013年11月19日にローンチした。サービス開始以降、順調に利用店舗は増加し、2014年度末を目標としていた10万アカウントの目標は11月末時点で達成したという。
また、約10のサービスと連携。モバイル決済サービス「Square」とは、モバイルPOSレジアプリで唯一提携。クラウド会計ソフトとしては、「freee(フリー)」「弥生会計」「マネーフォワードクラウド会計」の3サービスと提携。ヘアサロン予約管理のサロンボードとの連携も行っている。さらに、グルメ・クーポン情報サイト「ホットペッパー グルメ」、リクルートポイントの決済アプリ「Air WALLET」など、リクルートライフスタイルが運営するサービスとも連携し、店舗の集客を支援している。
店舗の意見を取り入れ、機能の拡充も随時行っており、顧客管理機能、予約機能、売上分析機能、在庫管理機能などを次々と搭載。ただし、「まだ第一歩を踏み出したにすぎません」と、リクルートライフスタイル 執行役員 大宮英紀氏は話す。同社では、「Airレジ」の新機能として今回「Airウェイト」と「Airリザーブ」を追加した。
「Airウェイト」は来店受付から番号券の発券、入店案内までデジタル管理
外出先からの来店受付も可能に
順番待ち管理アプリ「Airウェイト」は、iPadにアプリをインストールしプリンターと接続することで、顧客の来店受付から番号券の発券、入店までの案内がデジタル管理可能だ。特徴としては、紙の受付表と同様のシンプルな操作で、来店受付から案内まで実施できる。
「Airウェイト」は、2014年上期に15店舗、1万7,000人を対象に実証実験を行ったが、約62%が「再来店の意向が向上した」と回答した。また、顧客はプリンターから出力されたレシートに印字されたQRコードを読み取ることで、現状の待ち人数を把握できる。さらに、順番が近づくと呼び出しメールが届くため、店頭で並ぶことなく入店できるそうだ。リクルートライフスタイル ネットビジネス本部 渡瀬丈弘氏によると、顧客は店舗に来店する前に順番待ちの予約をすることもできるそうだ。また、ポイント決済アプリの「Air WALLET」との連携も考えていきたいとしている。
「Airリザーブ」は電話予約、直接予約、ネット予約を一元管理が可能
「事前設定タイプ」「自由受付タイプ」の2パターンを用意
予約管理システム「Airリザーブ」もリリース。リクルートライフスタイル ネットビジネス本部・弓場央嗣氏は、「電話・ネット・直接予約といった全ての予約情報の一元管理ができます」と特徴を述べる。Webサイトを運営している場合は「予約」ボタンのリンク設定、ソーシャルメディアでは予約URLを投稿するだけで、ネットからの予約受付が行える。これにより、24時間ネット受付により顧客からの予約の取りこぼしを防止可能だ。
利用については、予め店舗が開始・終了時間を設定しておいたメニューの中から選択し予約する「事前設定タイプ」、利用者が好きなメニューを選び、店舗の空き時間から開始・終了時間を指定して予約する「自由受付タイプ」の2つのパターンを用意。
すでに、陸上競技選手の為末大さんが運営するアスリートソサエティが講演会の予約で利用している。また、沖縄にあるANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートでは遊覧船予約で利用しているそうだ。
なお、「Airレジ」を利用する業種は現在、飲食店が半数を占めており、アパレル、スクール、ヘアサロン等も利用しているそうだ。同社では、「Airレジ」により、スモールビジネスを総合的に支援する方針だ。現状、「Airレジ」は利用の拡大に重きを置いているためマネタイズは行っていないが、将来的には収益化を考えているという。
Pontaポイントによる支払いが2015年春に実現へ
ポイント決済アプリ「Air WALLET」は、リクルートのさまざまなサービスで貯めた「リクルートポイント」を決済に利用可能だ。
利用者は「Air WALLET」をダウンロードしたスマートを持ってレジでQRコードを表示。「Airレジ」にQRコードをかざすと、1ポイント=1円として支払いに利用可能だ。また、合計金額の一部をポイントで支払う場合は、ポイントを差し引く前の金額の2%のポイントが付与されるという。
なお、「リクルートポイント」とロイヤリティ マーケティングが発行する「Pontaポイント」との相互交換サービスは2014年7月30日から行われている。2015年春頃をめどにリクルートが発行する「リクルートポイント」を「Pontaポイント」に変更する予定であるため、今後は「Airレジ」で「Air WALLET」によるPontaポイント支払いが実現することになりそうだ。