京王電鉄がポイント強化し、「京王NEOBANK」の口座数獲得へアクセル 鉄道グループ初のフルバンキングサービスのPRに本腰

2025年4月2日8:30

京王グループでクレジットカード事業などを展開する京王パスポートクラブが、鉄道グループ初のフルバンキングサービスを提供している「京王NEOBANK」の利用者拡大に本腰を入れている。「京王NEOBANK」は、住信SBIネット銀行の「NEOBANK」サービスを活用した新たな金融サービスとして2023年秋に登場し、2024年9月の一周年を機にプログラムをリニューアルした。京王電鉄とそのグループ会社の顧客基盤の拡大と、長期的に幅広いユーザーとのつながりを構築するのが狙いだ。

京王パスポートクラブ ネオバンク事業部長 川島洋祐氏

スマホアプリを使用して
振込やATMなどの各種銀行サービスを
手軽に利用することが可能

「京王NEOBANK」は、京王パスポートクラブが住信SBIネット銀行を所属銀行とする銀行代理業者として、各種銀行商品の提供をする仕組みだ。京王NEOBANKを利用するには、「住信SBIネット銀行 京王NEOBANK支店」に口座を開設することで、住信SBIネット銀行がサービスを提供する。

「京王NEOBANK」では振込手数料が月5 回まで、ATM 利用手数料が引出しと預入れを合わせて月5 回まで無料で利用できる

京王NEOBANK支店で対象サービスを利用すると、利用状況に応じた「京王ポイント」が貯まる。京王ポイントは1ポイント1円で、京王グループの店舗をはじめ、京王沿線の約750店舗で利用することができる。

京王パスポートクラブ ネオバンク事業部長 川島洋祐氏は「コロナ禍を経て生活様式がかなり変化しました。テレワークや在宅勤務の普及により、主に鉄道定期券の利用が減少し、バスや百貨店などのグループ会社でもお客様との強固な結びつきが以前より減少しています。今までの人流を基本としたつながりだけに頼っていては、同様の感染症や大災害があった場合に経営に大打撃を受けることは避けられません。これまでの接点に加え、長期的にお客様と繋がれるような新しい接点を模索していました」と振り返る。

また、京王グループでは、顧客層の高年齢化も、経営課題として取り上げられていた。特に流通系で会員組織の高齢化が進む一方で、若年層や子育て世代との接点が薄くなっていた。「このままでは、顧客基盤が先細りしてしまう」(川島氏)という危機意識があり、対策の1つとして、顧客と生涯のつながりを持てるうえ、スマートフォンでサービスを活用できる銀行サービスが検討課題として浮上し、2022年からプロジェクトを組んで計画を進めたという。

真っ先に候補として挙がったのが、住信SBIネット銀行が展開する「NEOBANK」だった。同銀行は、開業以来培った最先端のITと金融ノウハウを活用し、パートナー企業へ銀行機能を提供するBaaS(Banking as a Service)事業を展開している。

川島氏は「担当者からお話をお伺いし、スキームや法規制、事業リスクなどを検討しました。その結果、銀行代理業という形で参入できるのならリスクも低く、ツール手段がスマホなので、若い世代や子育て世代などに訴求できることに魅力を感じました。また、京王グループは中期経営計画の中で人流に依存しない事業として、不動産事業を強化しています。分譲マンション事業を進める中で、住宅ローンも含めてグループで一気通貫サービスを提供できることも、当社のニーズにマッチしました」と、京王NEOBANKの誕生秘話を明かす。

キャッシュカードのかわりにスマートフォンアプリを使って、ATM を利用することが可能。「アプリでATM」サービスは、全国のセブン銀行、ローソン銀行ATM で、現金の預入れ・引出し、カードローンの借入・返済ができる。また、オリジナルデザインの「京王NEOBANK デビット付キャッシュカード(Mastercard)」を発行可能。口座開設時に全員に発行するスマホデビットでは、Apple Pay や Google Pay に設定することで、店舗での支払いをスマホでタッチ決済することができる

開業1年を機に特典をリニューアル
ポイント経済圏拡大に手応え

京王グループの統合報告書2024によると、京王パスポートカード会員数は24年10月時点で172万人。鉄道定期券ユーザー数は88万人、京王アプリMAU数は20万人となっている。そして、京王NEOBANK口座数は、2024年8月末時点では4,780件だ。開業1周年を迎えたタイミングで、2024年10月1日から、京王沿線の利用者や沿線の居住者らをターゲットに、新たな特典を追加し、より魅力的なプログラムへのリニューアルを実施した。

このリニューアルでは、京王ポイントをフックにお得感をアピールする一方、グループ会社や関係会社にも協力してもらい、京王グループの魅力を感じてもらう狙いがある。毎月預金残高3万円以上の方を対象に、京王ライナー乗車分の京王ポイントや旅行クーポンなどの京王NEOBANKオススメの品を抽選で100名以上にプレゼントする特典や、毎年11月末時点の預金残高3万円以上の子ども口座を持っている親権者を対象に、京王れーるランド入館券や対象グループ会社の商品・サービス割引券をプレゼントする特典を追加している。

さらに、春の新生活シーズンを見据え、2025年1月14日から3月31日までの期間で、新規口座開設で最大3,200円相当の京王ポイントをプレゼントする「京王沿線で暮らすなら!新規口座つくっトク!キャンペーン」を実施。「新生活をはじめる人にも、沿線生活を続ける人にも朗報です」と謳っている。このほかにも、京王トレインポイントを京王NEOBANKへ交換できるサービスなどを提供し、グループの顧客基盤の拡大と口座数の拡大に取り組んでいる。

川島氏は「顧客基盤の中で銀行サービスを使っていただきたいし、これまで京王グループのサービスを使ってこなかった層にも、新たな金融サービスでその利便性を感じていただきたいです。京王パスポートカードの既存会員は高齢者が多いですが、京王NEOBANKの新規顧客は20~40代も多く、若い世代が順調に増えています。また、これまで訴求できていなかった男性にも魅力を感じてもらえていて、京王ポイントの経済圏内での利用者は着実に増えています」と手応えを感じている。

「決済・金融・流通サービスの強化書2025」より

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