2020年11月10日8:00
モバイルオーダープラットフォーム「O:der(オーダー)」を提供するShowcase Gigは、2020年10月27日、「OMO meetup vol.2」をオンラインで開催した。「OMO meetup vol.2」は、次世代の「食」ビジネスを仕掛ける業界キーマンを招き、具体的・実践的な事例を踏まえ 日本の飲食業界のこれからのあるべき姿を探るイベントとなったそうだ。
国内でも導入が加速するモバイルオーダーサービスをいち早く展開
Showcase Gigは、2013年からモバイルオーダープラットフォーム「O:der(オーダー)」を提供している。今年は新型コロナウィルスの関係でモバイルオーダーが一気に注目を浴びたが、いち早く事前注文・決済に取り組んできた。また、モバイル・テーブルオーダーサービス「SelfU(セルフ)」も提供している。現在、「O:der 」は3,500店舗、「SelfU」は100店舗が利用している。2020年11月5日には、NTTドコモが提供するスマホ決済サービス「d 払い」の新機能として、「d払い」アプリのミニアプリ(予約・注文サービス)に「SelfU」のプラットフォームを活用したテーブルオーダー機能を提供している。
「OMO meetup vol.2」の冒頭に主催者として挨拶した、Showcase Gig 代表取締役 新田剛史氏は、米国では新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、現在も休業している飲食店が多いがデリバリー、テイクアウト、ECといった、「オフ・プレミス(=飲食店の外側で起きるムーブメント)」が注目されているそうだ。全米最大のカジュアルレストランもさまざまな試行錯誤を重ねながらビジネスを作っていく動きがみられるという。モバイルオーダーを中心に、デリバリー、テイクアウト、ECの取り組みでいかに収益をあげるかが共通のテーマとなっている。
日本でもモバイルオーダーに取り組む動きが加速しており、店舗の外側のECの開発が行われている。新型コロナウィルス感染拡大により、その動きは3年早まったというレポートもある。新田氏は「かなり動乱期にありますが入口にすぎません」とした上で、「如何にここから新たなビジネスが生まれていくか」が重要であるとした。
次世代の「食」ビジネスを仕掛ける業界キーマンが登壇
そこで「OMO meetup vol.2」を開催。次世代の「食」ビジネスを仕掛ける業界キーマンに登壇してもらい、このような動きを先行して研究し、取り入れている識者、実践して収益構築に成功している企業の担当者を招き、アフターコロナの飲食業界で成長するビジネスのつくり方についてさまざまな角度から探ったそうだ。
まず、第1部では中国の動きを紹介。13億人を有する中国では、世界的にみてもオフプレミスが力強く立ち上がっていが、上海暁閨商務諮詢有限公司 総経理/CARETTA WORKS 代表 亀田 純香 氏、Showcase Gig プラットフォーム戦略部 中島 治也氏、電通 データ・テクノロジーセンター シニアプランナー 上原 拓真 氏が中国における飲食業界DXの動向について紹介した。
第2部では、ECデリバリー、サードパーティデリバリーにおいて国内で先行しているアイエムエムフードサービス 創業者/会長 河村 征治 氏、Globridge 代表取締役社長 大塚 誠氏、ライドオンエクスプレス マーケティング本部 デジタルマーケティング部 エグゼクティブマネージャー 渋谷 和弘氏が「実店舗を失ったとしても、 成立する飲食ビジネスとは?」をテーマに語った。
第3部では、米国の事情や日本で今後起きていくことなどについて、Scrum Ventures LLC 創業者兼ジェネラル・パートナー 宮田 拓弥 氏、オイシックス・ラ・大地 執行役員 COCO/顧客時間 共同CEO 取締役 奥谷 孝司氏が紹介した。
なお、同イベントは、 予想を上回る参加の申し込みがあったため、イベントの申込枠を増枠して対応したそうだ。