2020年11月27日6:50
近畿大学病院は、2020年11月27日から、メドレーが提供するオンライン診療システム「CLINICS(クリニクス)」を用いて、オンラインでのセカンドオピニオン外来を開始した。関西の大学病院では初めての試みであり、外来診療を行っている27診療科すべてが対象だ。患者や家族がスマートフォンやパソコンを使って、どこからでも近畿大学病院の専門医によるセカンドオピニオンを受けることが可能となる。
セカンドオピニオンとは、診断結果や治療方針・治療方法について、主治医以外の医師から意見を聞くことを言う。転院をするわけではなく、高い専門性をもつ医師が、主治医からの紹介状や検査画像等の情報をもとに第三者の立場から意見を述べ、患者やその家族はその意見を治療の意思決定に役立てることができるという。しかし、専門医の地域偏在や、患者が長距離移動などをする際の経済的・肉体的・精神的負担、新型コロナウイルスの影響による移動制限等の問題があり、セカンドオピニオンの利用をためらう患者が少なくなかった。
近畿大学病院が開始するオンラインセカンドオピニオン外来によって、患者は全国どこからでも自分のスマートフォンやパソコンで受診することが可能になる。移動負担が軽減されることで、セカンドオピニオン利用時のハードルが低くなり、病気や治療への理解度・納得度を深めて治療に臨むことができる。近畿大学病院では外来診療を行っているすべての診療科でオンラインセカンドオピニオンを実施する。
具体的には、現在受診している医療機関の診療情報提供書(紹介状)、各種検査(画像)データ、下記URLからダウンロードした申込書、同意書、外来問診票を近畿大学病院へ郵送または紹介元医療機関よりFAXにて申込む。「CLINICS」のアプリをダウンロードまたは、「CLINICS」のホームページからアカウントを登録。近畿大学病院から連絡した受診日時で、アプリかホームページから予約する。オンラインセカンドオピニオンの実施(ビデオチャット)は、スマートフォンもしくはカメラ・マイク付きのパソコンを利用して相談。費用は、アカウント登録時に設定したクレジットカードから受診後に引き落としとなる(60分以内4万4,000円 (税込)※健康保険適用外で全額自己負担)。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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