アマゾンが「Amazonファーマシー」開始 診療から決済、処方薬の配送まで完結

2024年7月26日8:30

Amazon は、薬局によるオンライン服薬指導から処方薬の配送まで利用できるサービス「Amazon ファーマシー」を、2024年7月23日より日本で開始した。

池谷貴

左から医療法人長久堂野村病院 薬剤科 科長 荒川隆之氏、Amazon 消費財事業本部統括事業本部長 前田宏氏、ゲストの瀬戸朝香さん

オンラインで一気通貫に完結
開始時点では約2,500店舗で利用可能

記者説明会では、「Amazon ファーマシー」の概要について、Amazon 消費財事業本部統括事業本部長 前田宏氏が紹介した。

Amazonのミッションは地球上でもっともお客様を大切にすることだという。優れたカスタマーエクスペリエンスを支える柱として、地球上でもっとも豊富な品揃え、求めやすい価、迅速な配送など、さまざまな利便性を提供している。それは、顧客満足度を高めるためのイノベーションの上に成り立っているとした。

新たにサービスを開始したAmazonファーマシーは、「オンライン診療から処方薬の注文・配送までのすべてをオンラインで一気通貫、完結するサービスです」(前田氏)。。利用者は、Amazonショッピングアプリ上の自身アカウントから、Amazonファーマシーに登録されている薬局で、薬剤師によるビデオチャットを利用したオンライン服薬指導を受けられる。そして薬を自宅などの指定の住所に配送、あるいは薬局の店舗で受け取ることが可能だ。Amazonファーマシーは、すべての人が利用できる。

例えば、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、花粉症・アレルギー性皮膚炎などのアレルギー疾患、慢性疾患などの症状を持つ人など、服薬されている薬剤の変更が比較的少ないと思われる人、プライバシーを重視する人、移動や待ち時間の手間を減らしたい子供をもつ親、高齢者などの利用を想定している。

7月23日時点では、アインホールディングス、ウエルシアホールディングス、クオールホールディングス、新生堂薬局、中部薬品、トモズ、ファーマみらい、薬樹、ユニスマイル の約2,500店舗で利用可能だ。

利用にあたっては、まず電子処方箋対応の医療機関に診療を受けてもらい、受診後、電子処方せんの「処方内容(控え)」の用紙、または「引換番号」を受け取る。1つのAmazonショッピングアプリから10名まで登録可能だ。

利用者は、Amazon ショッピングアプリから「Amazon ファーマシー」のトップページを開き、「処方内容(控え)」、または「引換番号」の写真を撮り、利用者の「Amazon ファーマシー」プロフィールにアップロードする。 その後、薬局を選択し、オンライン服薬指導を予約。 その日時になったら、ビデオ通話でオンライン服薬指導を受診し、注文・決済する。なお、 配送の場合は指定の住所で処方薬を受け取る。

総合医療アプリ「CLINICS」と連携
利用者の登録・サービス利用料は無料

Amazonファーマシーでは、薬局の規模に関わらず、サービスを通じて利用者に提供したヘルスケアの価値に賛同し、提供可能な薬局とパートナーシップを組んでいくという。サービスの初期導入費用や月額について、利用者は無料だ。また、Amazonファーマシーは、メドレーが提供する患者向け総合医療アプリ「CLINICS(クリニクス)」とも連携しており、クラウド診療システム 「CLINICS」を導入している医療機関でオンライン診療を受けることで利用することも選択できる。

具体的なAmazonファーマシーの利用として、Amazon ショッピングアプリ上の自身の Amazon アカウントを通じ、Amazon ファーマシーに登録されている薬局 からオンラインでの服薬指導を受けて処方薬を購入できる。利用にあたっては、医療機関にて診療を受けて電子処方せんの交付を受けてもらうか、「CLINICS」で受診できる医療機関でオンライン診療を受けて処方せんデータを取り込む必要がある。処方薬は、薬剤師によるビデオ通話を介した薬の説明を受けたのち、処方薬を自宅など指定の住所に配送するか、薬局の店舗で受け取ることが可能だ。Amazonではオンライン診療を受診すれば、そのままオンライン服薬指導も受けられるメリットを強調した。

Amazonファーマシーでは、「Amazonショッピングアプリで利用できる」「薬局での待ち時間なし」「登録・サービス利用料無料」という3つの価値を提供することで、より良いサービスを提供してきたいとした。

薬剤師の働き方改革にも貢献
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