2020年12月28日9:00
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティング(LM)は、2020年12月24日にオンライン説明会を行い、消費者の意識とポイントの利用意向を把握するため、「第44回 Ponta消費意識調査」を「Pontaリサーチ」にて2020年11月27日~11月30日に実施した結果を公表した。
「外食費」「交際費」の支出が減少
今回の調査は、「年末年始に購入・消費したい商品・サービス」「新型コロナの家計への影響」「節約志向」「ポイントサービスの利用意向」について調べたもの。Pontaリサーチ会員3,000人へのインターネット調査により集計した。
まず、年末年始に購入・消費した商品・サービスについては、1位は「食品(ふだん食べるもの)」で、6.1ポイント増の49.3%で過去最高となった。続いて、「食品(お取り寄せなど、特別なもの)」(38.1%)、「酒類」(15.9%)となり、上位を自宅での食関連が占めた。そのほか、「料理品宅配と中食(宅配ピザや持ち帰り弁当・惣菜など)」が、昨年調査より2.7ポイント 増えて7.3%となった。ロイヤリティ マーケティング 広報・コーポレートコミュニケーション部 佐藤静夏氏は「自宅での食関連が支持される結果となりました。一方で外食関連が昨年調査よりも減少しております」と説明した。
支出が減った分のお金を「貯金をした」が最多
新型コロナの家計への影響を調べたところ、感染拡大前と現在を比べ、月のトータル支出が「変わらない」が6割となった。また、支出の項目で増えたの割合が高いのが「水道光熱費」「食費」「日用品」でそれぞれ3割前後となった。また、減った割合が高いのが「外食費」や「交際費」となった。
新型コロナの影響で支出が減った分のお金を「貯金をした」が最多で44.3%となった。続いて、全体で「自宅の食事に特別なものを買った」「嗜好品を買った」がともに11.0%となっている。年代別でみると、20代は「貯金をした」が55.3%となり、60代以上は「自宅の食事に特別なものを買った」が16.6%と、他の年代よりも高くなった。
今年のポイ活実践度の変化は?
今年のポイ活実践度の変化をみると、今年のポイ活実践度の変化について「より一層取り組んだ」は23.0%、「やや取り組んだ」は28.1%となった。年代別でみると、年代が低いほど「取り組んだ」の割合が高く、20代で「より一層取り組んだ」は32.7%、「やや取り組んだ」は30.3%となっており、合わせると60%超となった。さらに、節約志向別でみると、節約したい派で、「取り組んだ」の割合が高く、節約したくない派より22.0ポイント高い結果となった。
毎回実施している消費者の節約志向では、今月の家計の支出を節約したい金額に1円以上を回答した「節約したい」派は、57.9%となった。 前回の2020年10月調査の61.8%より、3.9ポイント減少したという。
PontaポイントはKDDIとの連携で利用シーンが増加
なお、ロイヤリティマーケティングが展開する「Ponta」では、店舗の営業自粛等があったため、Pontaポイント利用については多少の変動があったという。一方で、KDDIとの提携がスタートし、au PAYのキャッシュレス利用でPontaポイントが付与されるようになったため、より会員に使ってもらった一年だったという。