2021年6月4日12:21
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のグループで、アートに関する生活提案を行うCCCアートラボとマーケティング・ソリューション事業を担うCCCマーケティング(CCCMK)は、両事業が得意とするアート思考とデータベースマーケティングを掛け合わせた新たなコンサルティング・サービス「PADDLING(パドリング)」を2021年6月1日から開始した。同サービスを通じて、70年以上の歴史を持つCCCアートラボのアートメディア「美術手帖」のアートネットワークと7,000万人を超えるT会員データベースを活用したマーケティング力による、不確実な社会を生き抜くための有機的なソリューションをさまざまな企業に提供していく。
アートラボでは、アート思考を活用した事業の問題提起を実施してきた。例えば外資系自動車メーカーのリブランディングとして、本国のカルチャーや美意識を、現代日本において理解されやすく、浸透しやすいものに再定義。それを伝える演劇や作品展示などのアート施策をアーティストと実施した。それまでつながりが薄かった新規顧客に、車の機能性だけでなくライフスタイルや自己表現の多様性、それを包容するメーカーの世界観を提案することに成功している。
一方、CCCマーケティングのユニークデータは、7,000万以上のシングルID、年間50億件以上の購買トランザクション、20万店舗のネットワークで扱われる60億種類の商品データ、300項目からなる顧客DNAのペルソナデータ、オフライン・オンライン上の移動・行動データやメディア接触データ、またCCCオリジナルのエンハンスデータなどとなる。
今回の「PADDLING」は、CCCアートラボが提案するアート思考と、CCCマーケティングのユニークデータを用いたデータベースマーケティングを併用することで、レッド・オーシャン/ブルー・オーシャン問わず両の手で広い海を切り拓くように、企業に創造的な自走を提供する。また、「美術手帖」でもプロジェクトの内容を掲載することで、事業の広報も可能にする。
「PADDLING」は、さまざまなフェーズに応じてマーケティングとブレイクスルーを併用するソリューションを提案し、事業を自走させる。
課題共創型ソリューションとして、アーティストとアナリストが協働で、CCCマーケティングのユニークデータやクライアント企業のデータを分析。課題や与件といった前提情報を問い直し、事業成長の方向性を示唆するという。
また、検証並創型ソリューションは、課題や与件をもとに、アーティストとアナリストが並走して仮説を検証。アナリストはデータを、アーティストはワークショップや制作を通じて、仮説を組み立てていく。両サイドから検証することで、多角的な課題解決を目指す。
ビジョン逆創型ソリューションは、アナリストがデータ分析から仮説を検証し戦略を立案するのに対し、アーティストはゴールとなるビジョンを創造し、そこから実現のための手段を提案。現状と理想それぞれから戦略を組むことで、事業を最短距離で導くそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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