2011年1月14日9:00
観光都市ローマやフィレンチェ、ミラノなどで有名なイタリアでは、いまだに現金が王座を占めている。
イタリア銀行協会によると、クレジットカード利用はEU平均の半分以下だ。銀行や企業が現金を扱うコストは年間133億ドル(約1兆円)になるという。
メインのコストはセキュリティと処理人件費だ。イタリア銀行協会ではこれら現金処理費用を減らすため、クレジットカードやデビットカード、送金サービスの活用を、公共団体や私企業に呼びかけている。
フランスでは20年以上も前から公共サービスのキャッシュレス化を推進している。
イタリアでは脱税によって年間1,000億ユーロの税金が失われているという。これはGDPの約22%に相当する。
イタリア人のクレジットカード利用件数は年間26回。これは英国の5分の1だ。
イタリアは2011年、キャッシュレス化の推進にカード利用を拡大する方針である。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。