2011年1月15日9:00
人口の多い国というのは経済的に大きな可能性を秘めている。いったんプラスのスパイラルが動きだすと、一気に進展する。
そういう意味からも中国のモバイル決済の可能性は膨大だ。現に、中国の携帯電話保有者は7.4億人いる。これはインターネット利用者の2倍。
しかし、携帯電話を送金サービスなどの決済に利用している率はわずか10%(2009)に過ぎない。これが2013年には4.1億人に増えると予測している。
というレポートを発表したのは調査会社のCelent。
非接触のモバイル決済利用率は0.5%だった。それが2015年には4億人が非接触決済機能つきの携帯電話をもつと予測する。携帯電話保有者の半数以上がNFC型の携帯電話をもつことになる。
調査レポートでは、2011年は中国のモバイル決済が劇的に進む年になるという。
中国は現金社会。はたしていままでのトライアルフェイズから、実用化のフェイズへ、予測通りにモバイル決済が進むだろうか。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。