2022年5月31日16:49
かっこは、LIFULL(ライフル)が提供する不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」の空き室情報の活用を開始した。かっこが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」の外部データベース(外部DB)として、約69万件(2022年5月時点)の「LIFULL HOME’S」の空き室情報と連携することで、増加を続け社会問題にも発展している空き室を悪用した不正手口に対し、より網羅的な審査が可能になった。
一般社団法人日本クレジット協会発表の「クレジットカード不正利用被害額の発生状況(2022年3月)」によると、クレジットカード番号等の情報を盗まれ不正に使われる「番号盗用被害」が年々増加しており、なかでも2021年度の被害額は過去最多の311億円だった。一方、空き家率は2013年が13.5%だったのに対し、2033年には2倍以上の30.2%にも増加するといわれており、クレジットカード不正と同様に、空き家を含めた空き室を悪用した不正手口も増加の可能性がある。具体的な手口は荷物の配送先を空き室に指定し、不法に室内に侵入して受取るもので、時には住人を装って玄関前で荷物を受け取るケースもある。
空き室を使用した不正被害防止のため、これまでもネット通販事業者は、Googleマップでの発送先住所の確認などの対策を実施してきたが、注文件数が多い場合は、その運用負荷は少なくない。
かっこは2018年より検知時における空き室データの活用を行ってきたが、不正手口の巧妙化に対応しさらなる精度向上のため、「LIFULL HOME’S」の空き室情報が「O-PLUX」に、定期的に連携されるようになる。
かっこの独自調査によれば、空き室を使用した全取引のうち、3分の1に不正の疑いがあることが判明している。出荷前に住所が空き室であると判断できれば、不正購入者への発送防止が可能となり、転売などによる市場価格崩れの防止や、後払いの未払いを未然に防ぐことによる利益率の向上等につながるとしている。
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ペイメントナビ編集部
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