2022年6月30日19:23
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、キュウブリッジが保有する、 商品購入ポイントや割引クーポンといった特典をゲーム参加者に付与するコンピュータプログラムに関する特許(特許第5953179号)のライセンスを取得した。
TMNは、決済をはじめ、プリペイド、ポイント管理、会員管理など小売店向けにさまざまなクラウド型サービスを提供しており、それらのサービスを通じて集積されたデータの利活用を促進する情報プロセシング事業を推進している。現在、決済サービスにおいてはスーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど1,000社を超えるさまざまな業態で利用されており、情報プロセシング事業拡大に向け、同社決済サービスを利用する小売事業者だけでなく卸事業者やメーカーなどさまざまなシーンで活用可能なクラウド型マーケティングおよびリテールメディアサービスを展開していくため、 同ライセンスを取得した。
同特許は、商品購入ポイントや割引クーポンといった特典を参加者に付与するコンピュータプログラムに関する特許で、ビンゴ型のUIを利用して参加者の興味・欲求を刺激し、来店頻度を向上させ、買上点数を増加させることを目的とした特典付ビンゴ型マーケティングツールとなる。
具体的な効果として、行動経済学・ナッジ理論を活用し開発されたロジックによるWEBマーケティングの実施が可能だという。行動経済学・ナッジ理論とは、選択肢を残しつつ、相手が自発的に、より良い選択をするように導くアプローチで、身近な事例としては階段に消費カロリーを表示し階段の利用を促進する仕掛けなどがある。同ライセンスにより、企業コンテンツをビンゴ型マーケティングツールを通じて発信することで、「長文で少し難しいコンテンツ」へも能動的に誘導し、理解を深めることでファンの育成に貢献するそうだ。
また、ビンゴのマスを広告枠とする、リテールメディアとしての活用が可能だ。人口減少時代で競争激化する小売業界において、メーカー等のマーケティング投資効果の最大化と小売事業者の新たな収益源を創出するとしている。
TMNは、同ライセンスを活用し、業界業種を問わず活用可能なマーケティングソリューションおよび、小売事業者向けの広告媒体ソリューションとして2022年4月に同サービスの提供を開始した。今後は、決済やPOSレジとも連動させ、商品告知と購買の関連性を可視化するなど、決済とマーケティングを融合した情報プロセシング事業の展開を通じ、発信する企業と消費者の接点を拡大することで、企業の信頼を深め、安心・安全で便利な消費環境の創出を目指すそうだ。