2022年11月28日7:50
ネットプロテクションズは、ぴあが運営するチケット販売のプラットフォームである「チケットぴあ」において、後払い決済プラットフォーム「atone(アトネ)」が、2021年3月より限定的にテスト導入され、2022年10月より「チケットぴあ」で全面的に利用可能となったと発表した。
「チケットぴあ」ではこれまで決済機能は、クレジットカードやコンビニ前払いを中心に販売されてきた。しかし、クレジットカードを持っていない人や、持っていても使いたくない人が一定数いること、またスポーツイベントなど開催直前まで販売するイベントは即時決済が必要なことが課題となっていた。
そこで上記の課題を解決できる機能を持つことや、多くの人々が利用できるメジャーな決済サービスであることなどを条件に、新たな決済の導入を検討する中で「atone」に着目したそうだ。
「atone」は後払いのため、開催直前まで販売するイベントにも対応できる。スマートフォンで登録でき、支払い方法も月1回のまとめ払いで、コンビニ払いや銀行ATM、口座振替などユーザーの都合に合わせて選択できる。
国内のチケット販売事業でクレジットカード以外の後払い決済サービスを導入することは、あまり例のない新たな取り組みであるそうだ。
2021年春から一部の先着販売でのみ導入したフェーズ1と、2022年春からすべての先着販売で導入したフェーズ2を比べると、利用割合は約4倍に伸びた。また、チケットぴあの購入者は30代が多いが、その中で後払い決済の利用者は10代が約17%、20代が約39%、30代が19%と、10代~20代の利用割合が多いこともわかった。これらの結果から、全面的に利用可能となる今回のフェーズ3では、若年層の活性化や、新規顧客獲得につながると期待している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト