2022年12月21日8:10
矢野経済研究所は、国内のコード決済市場を調査し、現況、参入企業の動向、および将来展望を明らかにしたと発表した。同社では、2021年度のコード決済市場規模(コード決済事業者取扱高ベース)は前年度比154.6%の9兆4,636億円と推計した。また、コード決済市場規模は、2026年度には19兆7,632億円まで拡大すると予測している。
同社によると、コード決済アプリは決済に加え、ショッピングや飲食注文、タクシー配車等の様々なサービスが利用可能になってきており、今後もさまざまなサービスを集約するミニアプリの搭載が進むと考えるそうだ。また、利便性の向上を強みとして、より一層コード決済アプリの利用は浸透していくとした。
一方、ミニアプリの利用促進等を通じて、コード決済事業者やアプリを通じてサービスを提供する事業者はコード決済アプリを利用する消費者の生活に関する多様なデータを収集できる。また、グループ企業が提供するサービスのクロスユースや他サービス事業者とのID連携が進み、広範なデータを活用できるようになることで、アプリ利用者の生活動向をより重層的に把握できる可能性がある。こうした取組みが進むことで、コード決済事業者は、アプリ利用者を加盟店の店頭へより高い精度で送客できるようになると考えるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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